コーポレートサイトとは|目的と役割、基本構成について解説
鈴木 智華
2024.02.28
Updated:2024.12.24

企業が運営するWebサイトには「サービスサイト」「採用サイト」など様々な目的のものがありますが、多様なステークホルダーに企業情報を伝えるコーポレートサイトはまさに「企業の顔」とも言える存在です。
本記事ではコーポレートサイトの役割や基本構成、成果につなげるためのポイントを紹介します。
コーポレートサイト制作を制作会社に依頼する場合はこちら:コーポレートサイト制作が得意な制作会社6社
制作会社をどう選べば良いのかわからない場合は、Studioコンサルタントにご相談ください。クオリティやコスト、得意分野などからぴったりの制作会社を選定します。相談料や紹介手数料などは一切かかりません。
コーポレートサイトの役割とは
コーポレートサイトは企業が企業概要、製品やサービスの情報、プレスリリース、採用情報などを掲載するWebサイトを指します。
見込み顧客や投資家、求職者、メディアなどのステークホルダーに向けて情報提供するとともに、自社の信頼性やブランド価値を高める役割を担います。Webでの情報収集が当たり前となった今、コーポレートサイトは重要な集客ツールの一つです。
コーポレートサイトの目的
コーポレートサイトの主な目的は以下の通りです。
インターネット上の顔になるため
企業として開示すべき情報を提供するため
企業や事業の理解を深める情報を提供するため
企業としての信頼性を高めるため
ステークホルダーとのコミュニケーションのため
インターネット上の「企業の顔」になるため
インターネットが普及した今、「企業について調べよう」と思ったとき多くの人がまずコーポレートサイトを訪れます。
コーポレートサイトがないと「本当に実在する会社なのか」「具体的に何をしているかわからない」などと不信感を持たれ、機会損失につながりかねません。
とくにサイト訪問者が最初に見るトップページは、企業の第一印象を左右する重要な役割を担います。トップページを閲覧した際、直感的に事業内容やブランドイメージが理解できるデザインであることがポイントになります。
企業として開示すべき情報を提供するため
さまざまなステークホルダーが閲覧するコーポレートサイトでは、企業の透明性を示すための情報開示が求められます。
特に会社概要ページは所在地や設立年月日などの基本情報をわかりやすく提示することが重要です。
また顧客や株主、投資家などのステークホルダーに対する説明責任を果たすため、企業の経営状況や業績動向を伝えるIR情報や、CSR活動への取り組みを掲載する場合もあります。
企業や事業の理解を深める情報を提供するため
コーポレートサイトは包括的な企業情報を提供する場となるため、企業が手がけているサービスや事業の基本情報も不可欠です。
事業やサービスが多岐に渡る場合や個別のブランディングが必要な場合は、コーポレートサイトとは別にサービスサイトを設けるケースもあります。詳しくは後述する「サービスサイトとの違い」を参考にしてください。
企業としての信頼性を高めるため
コーポレートサイトのお知らせやニュースは、サイト訪問者が企業の最新動向を把握する際に役立ちます。また定期更新されていると活動的であることが伝わり、信頼性にもつながるでしょう。
またコンテストの受賞歴やイベント登壇、メディア掲載などの情報は、自社が外部から評価されていることを示す一つの材料にもなります。
ステークホルダーとのコミュニケーションのため
問い合わせフォームなどの連絡窓口を設けることで、企業とステークホルダーのコミュニケーションのきっかけになります。
コーポレートサイトに求める成果は企業によってさまざまですが、スムーズなコミュニケーションと適切なサポートは最終的なゴールを達成するために不可欠です。
サービスサイトとの違い
ここではサービスサイトとコーポレートサイトの違いを表でまとめました。
サービスサイト | コーポレートサイト | |
---|---|---|
目的 | ・製品、サービスの集客 | ・企業情報の公開 |
ターゲット | ・見込み顧客 | ・投資家 / 株主 |
構成要素 | ・製品、サービス紹介 | ・会社情報 |
運営部門 | 事業部 | 広報部、総務部など |
コーポレートサイトは顧客だけではなく幅広いターゲットへ向けて情報を提供しているため、製品ごとのターゲットやブランディングに合わせて詳細情報を掲載したい場合は、コーポレートサイトとは別にサービスサイトを用意しましょう。
また、コーポレートサイトと似た用途で使われる言葉として「ホームページ」があります。
ホームページはもともと「Webブラウザを開いたときに表示される初期ページ」または「Webサイトのトップページ」を指す言葉でした。しかし現在では会社のコーポレートサイトのことを「会社のホームページ」と呼ぶように、日本国内では「Webサイト」と「ホームページ」が同義の言葉として使われることもあります。
ITやWeb制作業界以外の人との日常会話では「ホームページ=Webサイト、コーポレートサイト」と解釈しても問題ありませんが、厳密には違いがあることを覚えておくと良いでしょう。
コーポレートサイトの基本構成
コーポレートサイトの基本構成となるコンテンツとして、下記の5つを紹介します。
トップページ
企業情報
サービス・商品・事業紹介
お知らせ
採用情報
問い合わせ
これらの基本的なコンテンツに加えて、アピールしたい特徴や強み、ステークホルダーに伝えたい情報をコンテンツとして掲載します。
トップページ
前述の通り、サイト訪問者の入り口であるトップページは企業の第一印象を決める重要な役割を担います。サイト訪問者はキャッチコピーやデザインを通して、企業が伝えたいメッセージや価値観を理解します。
また他のページに遷移する際の拠点になるため、サイト訪問者が求めるページをわかりやすく提示し、スムーズに誘導させることが大切です。
企業情報
企業情報のセクションでは、会社所在地、事業内容、資本金、設立年月日といった基本的な会社概要に加えて、ビジョンや企業理念、CSR活動への取り組みなどの情報を掲載します。
これらの情報は企業の信頼性や安定性を伝えるために重要な項目です。特に投資家や取引先、ビジネスパートナーなど自社と深い協業や連携を検討しているステークホルダーはこのセクションを閲覧し、信頼できる企業かどうか判断します。
新たな事業展開や組織変更があった場合は、これらの情報を速やかに更新し、現在の企業の姿を正確に反映させましょう。
サービス・商品・事業紹介
サービス・商品・事業紹介のセクションでは、特長や購入するメリット、サービスの利用方法など、自社が提供している製品やサービスの情報を掲載します。
訪問者が製品やサービスを正しく理解して利用できるよう、利用手順やよくある質問を掲載することも有効です。
また競合他社との差別化ポイントや事例を掲載し、製品やサービスの魅力をより一層伝えましょう。
なお、コーポレートサイトとは別にサービスサイトをすでに構築している場合は、コーポレートサイトに載せる情報は最小限にし、サービスサイトへのリンクを貼り付けるのも良いでしょう。
お知らせ
ニュースやプレスリリースなどの「お知らせ」のセクションでは、企業の最新の動向をサイト訪問者に伝えます。これらの情報によって訪問者は企業の現状を理解し、信頼に足る会社であると判断できます。
お知らせセクションには新製品のリリースや財務情報、イベントやセミナーの案内、メディア掲載のお知らせなどを掲載すると良いでしょう。
採用情報
採用情報セクションには、企業が求める人材像や募集職種などを掲載します。
合わせて求職者に自社で働く魅力を伝えるために、企業の文化、働く環境、福利厚生、社員インタビュー、キャリアパスなども掲載します。
求職者は採用情報を閲覧することで、企業の働き方や文化を理解し、自分にマッチする会社かどうかを判断します。
また求職者が応募するときの参考になるように、応募手順や選考スケジュールなどの応募プロセスも記載するとベターです。
なおサービスサイト同様、採用サイトを別途構築する場合も遷移元となるリンクを設置しておきましょう。
問い合わせ
お問い合わせフォームは、サイト訪問者が企業に対して直接質問や要望を送るためにも重要なセクションです。問い合わせに対して企業が適切な回答をすることで、顧客満足度や会社の信頼性を高めることができます。
また問い合わせフォームを通じて得られたフィードバックは、企業の製品改善やサービス品質向上にも役立ちます。
お問い合わせフォームを有効活用し、顧客からの意見や要望を効率的に収集すると良いでしょう。
成果につながるコーポレートサイトを作るポイント
成果につながるコーポレートサイトを作るには、以下のポイントを抑えることが重要です。
目的やターゲットの明確化:どのような成果につなげたいのか、誰に向けて情報を発信するのか
適切な予算とスケジュールの確保:リリースが最優先にならないよう、予算と時間を確保する
定期的なサイト更新:信頼性やスピード感を示すため、最新情報を掲載する
タイムリーなサイト運用のために更新を内製化したいと考えている方は、ノーコードWeb制作プラットフォーム「Studio」がおすすめです。
HTMLやCSSなどのコーディングの知識がなくても直感的に操作できるデザインエディタで、コンテンツ更新を含めた運用業務も内製化できます。
コーポレートサイト制作なら「Studio Experts」
今や企業にとって、コーポレートサイトはステークホルダーとのコミュニケーションを円滑にするために必要不可欠です。目的と掲載するべき情報を理解した上で、どんなコーポレートサイトを制作するべきか検討しましょう。
「Studio」ではStudioサイト制作・構築経験が豊富な制作会社やプロフェッショナルのみをご紹介する「Studio Experts」というプログラムを実施しています。コーポレートサイトの制作実績が豊富な制作会社からご予算や納期、「実装だけお願いしたい」など様々なニーズに合わせて依頼先を探すことができます。
どの制作会社に依頼すればいいのか分からない場合は、Studioコンサルタントにご相談ください。相談料や紹介手数料などは一切かかりません。
鈴木 智華
ライター
外部プロフィール
新卒で人材系ITベンチャーに入社、オウンドメディアの運営やサイトリニューアルを経験後、2021年フリーランスライターへ。複数のビジネス系メディアでの取材・執筆を行うほか、スタートアップ企業を中心にWeb上での情報発信を幅広く支援している。