あるがままをかっこよく伝える。感度高くクライアントの意図を反映した「エンジョイント」コーポレートサイト
Studio
2022.07.20
Updated:2024.12.23

福岡を拠点に活躍する税理士法人のサイトリニューアルに Studio が採用されています。そのデザイン制作の裏側について、エンジョイント税理士法人の「智原 翔悟」さんと、株式会社gaz の「吉岡 泰之」さんにお話を聞きました。
まずはお二方の自己紹介をお願いします。

智原:エンジョイント税理士法人の代表、智原と申します。
吉岡:デザインを担当した gaz の吉岡と申します。Studio の公式パートナーとして様々な企業さんのサイト制作を支援させていただいています。
お互いがクライアントでありパートナー。エンジョイント公式サイト制作プロジェクトの原点とは
エンジョイントさんではどんなお仕事をされているんですか?
智原:エンジョイントは、2017年4月に開業、2019年4月に法人化した税理士法人です。
「税理士」の平均年齢は60歳前後と高めな中、僕たちは業界でも最若手の部類で、所属税理士は全員30代前半。年配の税理士の方の安心感と比較して、若手だからこそのフットワークの軽さや、最新のITやDXに対応できるのが僕達の強みです。
最近はIT化の波でご依頼も多様化しており、いわゆる税務だけでなくバックオフィス全体の効率化、例えば新しいレジシステムの導入だったり、最終的に「会計」がゴールになる部分を対象に、幅広いDX支援をさせていただいています。

どういった経緯で gaz さんにサイト制作を依頼したんでしょうか?
智原:元々は吉岡さんから税務相談を頂いたのが、gaz さんとの出会いです。
吉岡:LINE から気軽に連絡できるようなフットワークの軽い税理士さんを探していて、初めにお会いした時の会話のキャッチボールがピッタリ合ったので、僕自身も安心して顧問税理士をお願いしたのを覚えています。
智原:うちは、ふたつの個人税理士事務所が一緒になって法人化した会社なので、最初はウェブサイトがふたつある状態だったんです。
数ヶ月間はふたつのサイトを運営していましたが、法人としてのウェブサイトを作らなきゃという話になって、新規流入を目的にせっかく作るならかっこいいサイトがいいな、と今度は僕から吉岡さんに逆発注する形でサイト制作をお願いしました。
Studio の導入は、 gaz さんから提案したのですか?
吉岡:まず依頼内容を伺って、システマチックな要件はなさそうだと思いました。であれば、コーディングする時間をデザイン制作にまわした方が良いものができると感じ、 Studio での実装を提案しました。
智原:こっちとしては gaz さんを信頼してましたから「お任せしますよ」と。
吉岡:当時はまだ Studio 事業を始める前で、これからどうやって会社を大きくしていこうかというフェーズだったので、時期的にもエンジョイントさんからのお仕事はありがたかったです。

2倍のスピード・60%の価格で、意図を汲み取ったWebサイトを率先提案
制作はどんな風に進行していったのでしょうか?
智原:最初にこちらから、以前のサイト内容、ページ数、イメージカラーや新法人のコンセプトなどをざっくりスプレッドシートにまとめてお伝えして。制作自体も1ヶ月から1ヶ月半くらいでかなりスムーズだったと記憶しています。
以前、他社さんにサイトを制作いただいた時は、自分でパワポで作った素案を依頼先がその通り WordPress 上でそのままデザインに起こしていただく形でした。一方、吉岡さんはこちらの意図を汲んで、まず最初に提案をしてくれました。
吉岡:制作前はいつもヒアリングシートをお送りしているんですが、エンジョイントさんとは以前からのお付き合いで温度感を理解していたのもあり、やりとりがたったの1ターンで進んだ凄くスムーズな事例でしたね。
「ビジュアル的にかっこいいサイト」を求められていたので、WordPress で一から作る場合100万規模の価格帯で3ヶ月はかかるなという印象だったのですが、 Studio でコーディング工数をカットしデザインに注力すれば60万ほどで、そして期間も半分で制作できますよ、とご提案しました。
今だともう少し値段アップさせてもらっていますが、当時はその値段で打診させて頂きましたね。
サイトのお気に入りポイントは?
智原:エンジョイントの特徴を図で描いてもらったところがあって、そこはとてもお気に入りですね。
吉岡:前のサイトにも似たような情報はあったのですが、それをリライトしつつビジュアル化しました。

クライアントへの深い洞察による、柔軟で鋭い提案
吉岡:文言に関しても、「ここに何文字程度のテキストをクライアント側でご準備ください」という進め方をする制作者も多いと思いますが、僕らは「どういうユーザーがどういう思いでこのサイトにアクセスするんだろう」というペルソナをある程度コンセプトとして最初に定義するので、そこに合わせた言い回しも含めて提案し、採用していただいた形ですね。

吉岡:ちなみにデザインした僕としては、このメインビジュアルが一番のお気に入りです。
当時 Studio の事例で動くサイトってなかったですよね。あの頃は Studio にアニメーション機能がなかったから当然なんですが。
智原さんからは「シュッと動いてかっこいいのがいい」と言われて。そこで GIF アニメをたくさん使って工夫して、希望の動きを実現しました。僕としても、制約がある中でも実現できたとてもやりがいのある案件でした。
智原:吉岡さんの話を聞けば聞くほど、本当に僕たちとやってることが近いなと思います。僕たちは 「freee」や「マネーフォワード」といったクラウド会計サービスをクライアントさんにお薦めしながらバックオフィスの DX を推進して、freee 認定アドバイザー、マネーフォワードクラウド公認メンバーにもなっているんですけど、gaz さんの場合は「Studio」、僕達の場合は「freee」や「マネーフォワード」 、それらサービスの成長とともに自分達も成長している感じが、とても共感します。
制作も運用も、Studioならではのスピード感で対応
サイトの運用はどのような体制で?
智原:僕自身が中身を触ることはほぼないです。事務所のスタッフも基本は触らないですね。今でも何かを更新したい場合は gaz さんに連絡して、お願いしています。
前の WordPress のサイトでは修正依頼してから対応頂けるまで一週間くらいかかっていた印象ですが、gaz さんだと翌日にはすぐ対応してくれて。対応スピードがとても早くて助かってます。
gaz さんに制作をお願いして良かったことは?
智原:ある程度デザインができた段階の打合せで、Studio の操作画面を見せてくれながら、こういう感じですか?とその場でデザイン修正してくださることに本当に感動しました。
吉岡:熱量あるときにすぐ修正して合意が取れる、ライブ感のあるデザインをずっと大事にしているのでそう言ってもらえるのはすごく嬉しいです。コーディングが必要だと一旦持ち帰らないといけないんですが、その場ですぐ修正できるのは Studio ならではですよね。

智原:普通だったらその修正のやりとりで数回タイムラグが発生すると思うんですが、その場ですぐ対応してもらえたので、そういった打合せ時間などもかなり削れたのではと思います。
吉岡:どんどん合意が作れる空気があったのは、お互い起業初期で共感していたというのもありますよね。代表の僕がデザインして、代表の智原さんが税理顧問する、みたいな起業初期ならではのやりとりでした(笑)。今はもう間接的にお互いスタッフが間に入ってという感じですが。

その雰囲気は今も gaz さんにはあるのですか?
吉岡:この案件の頃のような、代表と代表がお互い現場でやりとりするというのは企業規模的に少なくなってしまいましたが、打合せの場でデザインをしながら提案するなど、クライアントさんの懐に入り込んで一緒にデザインするというスピリッツは引き継がれていると思いますね。
あるがままを綺麗にアウトプット。等身大で健全なWeb作りを
サイトリニューアル後、どんな変化がありましたか?
智原:僕たちの熱量や価値観が伝わるサイトができたことで、「今までの税理士事務所とは違う」と問合せしてくれる方が増えたと思います。
正確な数は把握していませんが、リニューアル直後は想像以上の問合せを頂きました。
営業活動しなくても依頼いただけることが増えてきた最近では、興味を持ってくれた方がうちの雰囲気を感じて頂ける名刺的な役割をウェブサイトが担ってくれています。
吉岡:まさに僕たちが支援したいと思っている本質がそこにあるんです。中身が伴っていないのに広告を打ってコンバージョンを無理やり高めていくような資本競争的なマーケティング戦略だと、どうしても歪みが生まれてしまうと思っていて。
今あるものをありのまま活かして綺麗にアウトプットすることで、今まで汲めていなかったニーズが取れるようになり、本当にそれを必要としている人に届く形で事業拡大できるようになる、というのを僕たちのデザインで布教していきたいんです。実は gaz 自身も Studio 制作事業について広告を出さずに「無理をしない」マーケティングをしていますが、それが確実な事業拡大につながることを身をもって確信しているので。
智原:見たい人だけ見て、来たい人だけ来る、その方が健康的だなと僕も思いますね。
吉岡:短期的な成果を追うための支援もあると思いますが、中長期的に大事なものやブランディングをちゃんと育てて運営していく、そういうやり方を今後も続けていきたいと思っています。
事業の成長にWebサイトの力で寄り添い続けるパートナーに
今後どんな展開を考えていますか?
智原:来年か早ければ今年、スタッフ増員や事務所移転の拡大フェーズに入ったら、CMS 発信やマーケティングに力を入れたいです。
まだ具体的ではないですが、業界の流れを汲んで見込み顧客を万全の体制で受け入れられるよう、興味をもっていただくためのサイトづくりを近い将来やりたいなと思っています。その際にはまた gaz さんに相談したいです。
吉岡:エンジョイントさんは業界でも先進的なポジションをしっかり築かれていて、コンテンツを整えれば更に伸びると思うんです。
まさに僕ら自身も税理のDX化ではお世話になりましたし、お互いがお互いの事例になれますよね。エンジョイントさんが事業拡大する際には是非また力になりたいです。
その時には「マジか!」ってみんなが驚くぐらい、更にかっこいいサイトに作り直しましょうね(笑)。

gaz さんのデザインスピリットの原点に迫る、素敵なインタビューでした!貴重なお話、ありがとうございました。