バージョン管理「手動保存」を活用して、より安全なデザイン制作フローを実現
Awaya
2024.09.27
Updated:2024.12.24
バージョン管理の基本操作と、手動保存と命名規則の工夫などさらに使いこなすためのポイントを紹介します。

バージョン管理機能は、効率的なWebサイト制作の実現に重要な役割を果たします。デザインの変更履歴を管理し、必要に応じて過去のバージョンに戻ることができます。本記事では、STUDIOのバージョン管理機能の基本的な使い方と、効果的な活用法についてご紹介します。
バージョン管理機能とは
STUDIOのデザインエディタでは、操作のたびにデータを自動保存しています。また、ブラウザの再読み込みや別画面へ切り替えるまでの間であれば、「進む・戻る」で自分の操作を遡ることができます。
うっかり誤操作で削除してしまったボックスの復元や、過去のデザインエディタの状態を確認するには、どうしたら良いでしょうか?
ここで役立つのが「バージョン管理」機能です。「バージョン」として保存された『ある時点のデザインエディタのデータ』を履歴タブから確認し、プレビューや復元ができます。こまめにバージョンを保存しておけば、万一の際にも、ある時点の状態を確実に復元することができます。

※ ご契約中のプランごとに、履歴タブで確認できるバージョン期間に上限があります。詳しくは料金プランをご確認ください
基本的な使い方
STUDIOでは、次のタイミングでバージョンが自動保存されます。
操作50回ごと
サイト公開・更新操作
バージョン復元操作
バージョンの手動保存
好きなタイミングでバージョンを保存することもできます。
デザインエディタの右パネルから「履歴」タブをクリック。
「+」ボタンをクリック、またはショートカットキー「Mac: ⌘ + ⌥ + S」「Windows: Shift + Alt + S」を入力。
バージョン名を入力し「保存」をクリック。

バージョンの復元
デザインエディタ全体を、特定のバージョンの状態に「復元」することができます。
デザインエディタの右パネルから「履歴」タブをクリック。
復元したい履歴をクリック。
画面下部の「復元する」ボタンをクリックします。
元の状態に戻したくなった場合には、自動保存されている「復元前」バージョンへと、再度復元しましょう。

効果的な活用のためのヒント
1. 定期的な手動保存
自動保存(操作50回ごと、サイト公開・更新操作)も役立ちますが、サイトを更新するまでの間にたくさんの作業をしていた場合、期待するバージョンを探し出すことが困難です。
そこで、大きな変更作業がひと段落した段階で、こまめにバージョンを保存しておくのがオススメです。一例:
サイト上に新しいページを追加し、非公開の状態で仕上げた
サイト上の実装を変更した(リストカルーセル→CMSカルーセルなど)
複数のコンポーネント内容を更新した
2. 適切な命名規則の設定
バージョン名は、手動保存の際はもちろん、すでに保存されたバージョンの名称も後から編集が可能です。
「公開」バージョンなら、何のために公開したか、またはどんな変更を加えたかが連想できるバージョン名にしましょう。例:
ヘッダーデザイン変更
TASK-123_フッターリンク追加(タスク管理ツールのチケット番号)
3. チーム内での共有
バージョン管理機能の存在をチーム内で共有し、全員が効率的に、安心して活用できるようにしましょう。手動保存や命名規則のルールをチームで整えておけば、万一の際にも迅速な対処が可能になります。
注意点
ページ単位での保存・復元はできません。サイト全体が対象となります。
CMSなどダッシュボードから管理するデータは、バージョン管理の対象外です。
プロジェクトをリセットすると、リセット以前のデータは履歴から確認や復元ができなくなります。
詳しい仕様について、こちらの記事をご参照ください。
サイトのバージョンを管理する | STUDIO U
バージョン管理機能を効果的に活用することで、デザインプロセスがよりスムーズになり、チーム全体の生産性が向上します。ぜひこの機能を活用して、さらに効率的なWebサイト制作を実現してください。