LP(ランディングページ)のファーストビューで押さえるべき6つのコツと事例を解説
Studio
2025.07.22
Updated:2025.07.22
本記事ではLPのファーストビューに入れるべき要素や6つのポイント、参考事例などをご紹介します。この記事を見ていただければ、成果につながるファーストビューの作り方がわかるようになるでしょう。

Studio
2025.07.22
Updated:2025.07.22
本記事ではLPのファーストビューに入れるべき要素や6つのポイント、参考事例などをご紹介します。この記事を見ていただければ、成果につながるファーストビューの作り方がわかるようになるでしょう。
ランディングページ(LP)の成果を左右する最重要エリア、それがファーストビューです。
ユーザーがページにアクセスして最初に目にするこの部分で、どれだけ興味を引けるかがコンバージョン率(CVR)や離脱率に大きな影響を与えます。
本記事ではLPのファーストビューに必要な要素、押さえるべき6つのポイント、参考LPを探す際に役立つサイトをご紹介します。
この記事の内容を参考にしていただくことで、成果につながるLPのファーストビューの作り方が理解できるでしょう。
ファーストビューの参考になるStudioのテンプレートを見たい方はこちらをご覧ください。
また、事例インタビューを見ていただくと、StudioによるLP改善の事例を掲載しています。参考にしていただければと思います。
ファーストビューとは、LPにアクセスしたときに最初に画面に表示される部分のことです。ユーザーがスクロールしなくても見える範囲全体を指します。
<LPファーストビューの例>
引用:IT補助金申請サイト
ファーストビューは、LPの第一印象を決定づけるもっとも重要なエリアです。ここでいかにユーザーを引きつけられるかが、LP全体の成果を大きく左右するでしょう。
LPのファーストビューが重要な理由については、以下の2つが挙げられます。
成果に直結するから
離脱率に大きく影響するから
それぞれ見ていきましょう。
ひとつめの理由は、LPの成果に直結するためです。
訪問者はLPにアクセスしてから約3秒〜5秒ほどで、そのページを「自分に関係があるか」「続きを読む価値があるか」を無意識的に判断するといわれています。
ファーストビューで「さらに知りたい」と思わせることが、詳細情報やCTA(行動喚起)までスクロールしてもらうために重要です。
また、「お問い合わせはこちら」などのCTAを設置することで成果に直結します。
ふたつめの理由は、離脱率への影響が大きいためです。
ファーストビューでユーザーへの興味づけができないと、LPから離脱されてしまう可能性が高まります。
UX(ユーザーエクスペリエンス。顧客が製品・サービスを通じて得られる体験価値のこと。)の専門家チームの調査(Nielsen Norman Group)によると、ファーストビューにおけるユーザーの滞在率は57%でした。これは、約半数のユーザーがファーストビューで離脱してしまうことを指します。
離脱率を下げるには、魅力的なキャッチコピーやビジュアルを使い、ユーザーが得られるベネフィットを効果的に提示することがポイントです。
LPのファーストビューに入れておきたい要素は、以下の4つです。
メインビジュアル
キャッチコピー
CTA
信頼要素
順に解説します。
メインビジュアルとは、ファーストビューに配置される大きな画像やグラフィックのことです。商品、サービスの内容、利用イメージ、ベネフィットなどを視覚的に伝え、ユーザーの興味関心を高めます。
たとえば以下のようなLPのメインビジュアルは、すぐに美容やメイク系のLPだということが伝わるでしょう。
<メインビジュアルの例>
引用:美容室&エステ
一般的に、テキストよりも画像、動画などの視覚情報のほうが認識しやすいといわれています。一瞬で多くの情報を伝えられるため、LPのテーマや雰囲気を瞬時に理解してもらうのに効果的といえます。
自社のブランドロゴなどがあれば、ファーストビューに設置しておくとユーザーに認識されやすくなるでしょう。ロゴは、ファーストビューの左上に配置されていることが一般的です。
ページの読み込み速度が遅いとユーザーの離脱につながるため、画像や動画のファイルサイズを最適化するなどの配慮も大切になるでしょう。
キャッチコピーとは、ユーザーがそのLPにアクセスして最初に目にするもっとも重要で目立つ短いメッセージのことです。通常、ページの最上部に大きな文字や目立つデザインで配置されます。
キャッチコピーは、ユーザーに「この商品、サービスは自分の悩みを解決できる」と認識させて、LPの続きを読んでもらうための強力なフック(引っかかり)となる要素です。
以下のLPでは「北海道をバズらせる」というキャッチコピーで、北海道ユーザー向けの集客サービスを印象づけていることがうかがえます。
<キャッチコピーの例>
ユーザーがもっとも知りたいのは「この商品やサービスを利用すると、自分にどのようなよいことがあるのか」という点です。
キャッチコピーでその核心的なベネフィットを瞬時に提示することで、強い興味と欲求を喚起できます。
メインのキャッチコピーで説明しきれない内容は、補足する部分として「サブキャッチコピー」でユーザーに提示しましょう。
上記のLPでは「北海道をバズらせる」のメインキャッチコピーの下に、サービス内容を説明するサブキャッチコピーが使われています。
CTAとは「Call to Action(コール・トゥ・アクション)」の略語で、行動喚起のことです。
LPでは、特定のアクション(購入、申し込み、問い合わせ、資料請求、会員登録など)を促すためのボタンやリンクのことを指します。
ファーストビューにCTAボタンを配置することで、ユーザーに「申し込むには最終的にこのボタンをクリックする必要がある」と認識してもらえるでしょう。
購入意欲があるのにもかかわらず、申し込みボタンがどこにあるかわかりにくいとCVR(コンバージョンレート。申し込み・購入・問い合わせなどの発生率)が下がる可能性があります。
そのため、以下のLPでは、「いますぐ無料で相談する」のCTAボタンを際立たせる色使いをし、わかりやすいよう工夫されています。
<CTAの例>
前章で紹介した「Nielsen Norman Group」の調査データからもわかるとおり、ファーストビューでは約半数のユーザーが離脱してしまいます。
機会損失を防ぐ意味でもファーストビューにCTAを配置することは効果的といえるでしょう。
ファーストビューに信頼要素を入れると、ユーザーに安心感を与え直帰率(Webサイトの最初のページの閲覧のみで離脱してしまう割合のこと)の低下に役立ちます。
たとえば、実績や、導入先企業のロゴなどが該当します。
次のLPでは、インターネットのアンケート調査結果の実績をファーストビューに配置しています。
<信頼要素の例>
第三者目線の実績がファーストビューでユーザーの目に触れれば、「このLPは信頼できる情報を提供している」とユーザーに認識してもらいやすくなるでしょう。
また、ユーザーが購入や申し込みなど最終的な行動を起こす際にも、信頼性は重視されます。
ファーストビューに信頼要素を配置すると、LPの直帰率が低下するだけではなく、CVRの向上にも効果が期待できるでしょう。
ファーストビューを魅力的にするためのポイントを6つ紹介します。
ペルソナを明確にする
LPの内容が一目でわかるようにする
スマホユーザー向けのデザインも意識する
権威性と信頼性を明記する
わかりやすいCTAを配置する
魅力的なオファーを用意する
順番に見ていきましょう。
ペルソナが明確であれば、より具体的で響くメッセージ(コピーライティングやメインビジュアル)を作成できます。ターゲット層が共感する悩み、求めるベネフィットが具体的になるためです。
ペルソナに設定しておきたい項目は、下記のようなものです。
氏名(架空でOK)
年齢
職業
性別
居住地
家族構成
学歴
趣味・休日の過ごし方
抱えていそうな悩み
実際の顧客データ(アンケート、インタビュー、アクセス解析など)があれば参考にし、リアリティのある人物像を作成できればなおよいでしょう。
一度ターゲット設定を行ったら終わりではなく、市場や顧客の変化に合わせて定期的に見直し、更新していくことが大切です。
ふたつめのポイントは、LPの内容が一目でわかるようにすることです。
例を見てみましょう。
ディレクションスキルを学べるサービスということが、一目でわかるようになっています。Webディレクターになりたいというニーズを持っているユーザーは、興味を持ってLPを読み進めるでしょう。
このように、ファーストビューでページの内容やメリットが明確に伝わるようにしましょう。「さらに詳しく知りたい」という興味・関心を引き出し、スクロールを促すことができます。
3つめのポイントは、スマホユーザー向けのデザインも意識することです。
総務省の調査データによると、インターネットへのアクセスはスマホユーザーが72.9%と過半数以上を占めるスマホユーザーへの最適化が重要です。
そのため、デバイスによってデザインを最適化できるレスポンシブデザインを採用するのが効果的でしょう。
レスポンシブデザインとは、WebサイトやLPのデザイン手法のひとつです。ユーザーのデバイス(パソコン、スマホ、タブレットなど)の画面サイズに応じて、ページのレイアウトやデザインが自動的に最適化され、見やすく表示される仕組みです。
レスポンシブデザインにすることで、デバイスに関係なく、LPを最適な形で見てもらうことができるでしょう。
ファーストビューでの離脱率の高さから、ユーザーはLPを開いてわずか数秒でその情報が信頼できるかどうかを、無意識に判断していると考えられます。
権威性や信頼性を示すことで「実績があるなら失敗しなさそう」「多くの人が使っているなら大丈夫だろう」と納得しやすくなるでしょう。結果として離脱率の低下、CVRの向上につながりやすくなります。
株式会社リンクアンドパートナーズが行った調査によると、LPのCVRを高める要因において「正確で信頼性の高いデータの表示」が大事だと答えた人が77.1%ともっとも多い結果となりました。
<LP活用企業の担当者に聞いたアンケート結果>
コンバージョン率が高い要因について | 答えた人の割合 |
正確で信頼性の高いデータの表示 | 77.1% |
直感的なデザインと使いやすさ | 55.4% |
具体的な成果やメリットの提示 | 42.0% |
信頼性の高い証言やケーススタディの掲載 | 16.6% |
権威性や信頼性を示すには次のような方法があります。
「累計販売数〇〇万個突破」「利用者満足度〇〇%」など、具体的な数字で実績を示す
満足度の高いお客様の声やレビューの一部を顔写真やイニシャルとともに短く引用して掲載する
ヘッダーやフッター付近に、運営会社のロゴや簡単な紹介、プライバシーポリシーへのリンクなどを設置する
活用できそうな実績をファーストビューに入れることで、ユーザーからの信頼性向上につながるでしょう。
5つめのポイントは、CTAをわかりやすく配置することです。
わかりやすいCTAはLP全体の使いやすさを向上させ、企業やブランドに対するポジティブな印象にもつながるでしょう。
わかりやすいCTAの具体例は以下です。
ボタンとわかる形状(角丸の長方形など)にする
背景や周囲の要素と色や大きさなどの明確なコントラストをつけ、目立たせる
ボタンに影や動きをつける
「申し込む」「購入する」「登録する」などユーザーに起こしてほしいアクションを明記するとわかりやすい文言にする
CTAボタンの位置やコピーが適切であれば、申し込みやすいでしょう。
LP制作・運用後はABテストなどを行い、CTA部分の最適化をすることが安定した成果への秘訣です。
6つめのポイントは、魅力的なオファーを用意することです。
「無料トライアル」「初回割引」「限定プレゼント」などのオファーは、行動を迷っているユーザーのリスクや抵抗感を軽減し、一歩を踏み出しやすくさせます。
競合と商品・サービスに大きな違いがない場合、オファーで差をつけられる場合もあるでしょう。
オファーの例は以下のとおりです。
<CTAに付与するオファーの例>
種類 | オファーの例 | オファーの効果 |
無料系 | 無料トライアル | 価値を実感させ、有料プラン等への移行を促す |
割引系 | 初回限定〇%OFF | お得感をわかりやすく伝え、購入や登録を促進する |
特典系 | 今なら限定グッズプレゼント | 付加価値を提供し、満足度を高める |
保証系 | 効果がなければ全額返金を保証 | 申し込みへのリスクをゼロに近づけ、迷っているユーザーの背中を押す |
CTAに魅力的なオファーを設置することで、成約率向上が期待できます
Studioで作成されたLPのファーストビューの事例を、3つご紹介します。
順番に見ていきましょう。
Studioとは、ノーコードでLPやWebサイトが作成できる「ノーコードWeb制作プラットフォーム」です。難しいプログラミングの知識などが不要で、効率的にLPを作成できます。
株式会社ウェリエンスは、産業医・顧問医を通じて、職場のヘルスケアを提供するサービスを展開している企業です。
ファーストビューにサービス概要を簡潔に記載しているため、一目でLPの内容が理解できます。また、「資料請求」というCTAも設置しているため、すぐに申し込み可能です。
ページをスクロールすると「ユーザーの課題への共感」「サービスの詳しい内容」がわかるようになっており、読者心理に添った構成になっています。
引用:情シスエージェント
情シスエージェントの提供しているサービスは、ITのアウトソーシング(業務の一部を外部企業に委託すること)です。
ファーストビューには、サービス内容を表したキャッチコピーとイメージ画像を配置し、内容をわかりやすく伝えています。
また、目立つ色でCTAボタンが配置されているので、行動意欲のあるユーザーはスムーズに申し込みができるでしょう。
下にスクロールすると「情シス業務」「コストパフォーマンス」など、イラスト付きの図解が出現します。ベネフィットをわかりやすく訴求しているところもポイントです。
キタバズは、北海道・札幌特化型の集客・マーケティングサービスです。
ファーストビューに「北海道をバズらせる」という特徴的なキャッチコピーにポップなロゴとテキスト、スマホの画像やいいねボタンのマークを配置しています。
北海道に関連したSNSマーケティングのLPだということが、一目でわかるファーストビューといえるでしょう。
LPのファーストビューデザインの参考を探す際に使えるおすすめのサイトは、以下の3つです。
それぞれ見ていきましょう。
まずおすすめなのは、ノーコードWeb制作プラットフォーム"Studio"が運営する「Studio Showcase」です。
StudioはノーコードでLPを作成できるため、プログラミングなどの知識は必要ありません。直感的な操作でレイアウトを変更でき、リアルタイムでチームメンバーと共同編集も可能です。
また、テンプレートも用意されているため、LPの作成経験がない人でもファーストビューを簡単に作成できるでしょう。
また、成功事例インタビューページには、デザインに加え成果改善数値についても記載されています。結果につながりやすいデザインやLP運用がわかるでしょう。
S5-Styleでは、総数7,000点以上のWebサイトからデザインを参考にできます。
サムネイル式でWebサイトが並べられており見やすく、キーワード検索機能でWebサイトを探すことが可能です。
フィルター機能から、LPのみや業種、スタイルなどに絞って検索ができます。
2024年9月24日にリニューアルされ、ユーザー自身がまとめ集を作り共有できる新機能「Design Sets」が搭載されました。
SANKOU!では、Webサイトやコーポレートサイト、LPなどのサイトの種類から検索が可能です。
業種別でもLPをリサーチできます。たとえば、カテゴリーには「Web」「金融」「暮らし」「生活用品」「家電」などがあるので、制作したいLPの業種に合わせたデザインを見つけやすいでしょう。
また、PC版とスマホ版を切り替えて確認できる機能があり、レイアウトをPC・スマホの表示比較が容易になります。
LPで成果を出すためには、ファーストビューが非常に重要です。必要な要素を適切な形で配置しましょう。
ファーストビューのポイントは、記事内で紹介した以下の6つです。
ペルソナを明確にする
LPの内容が一目でわかるようにする
スマホユーザー向けのデザインも意識する
権威性と信頼性を明記する
わかりやすいCTAを配置する
魅力的なオファーを用意する
ポイントを押さえた効果的なファーストビューを作成することで、LPの成約率を高められるでしょう。
効率的にLPを作成したい方は、studioのテンプレートや事例を参考にしてみてください。
LP作成が不安な方は、Studioのコンサルタントによる相談も承っております。お気軽にご相談ください。
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