「クライアントワークのためのノーコード活用術」セミナーレポート
Studio
2022.08.17
Updated:2024.11.15
制作会社gaz代表・吉岡泰之氏をゲストに実施したセミナーのレポートです。

参加者200名以上!大盛況のセミナーの様子をダイジェストでお届け
去る2022年8月2日、STUDIOは公式制作パートナー「gaz」代表・吉岡氏をゲストに迎え、「クライアントワーク」に着目したセミナーを実施。
当日参加者数は200名を超え、50以上の質問が飛び交う大盛況イベントとなりました!
本記事では、そんな「クライアントワークのためのノーコード活用術」セミナーの内容をダイジェストでお送りします。
STUDIOの概要
まずはSTUDIOについて、STUDIO株式会社代表・石井の説明からスタート。
STUDIOは、現在のWeb制作の現場で分断されてしまいがちな「デザイン」と「実装」の工程をワンストップで完結できるノーコードツール。
2022年時点でユーザー数は23万人、サイト公開数は5万を超え、急成長を遂げているサービスです。

他のWeb制作ツールとの違いは、スピードとクオリティの両立。ノーコードでサクッと作りたいが、サイトのデザインクオリティは落としたくないという方に支持されています。

ノーコードツールの4つのメリット
スピーカーをバトンタッチして、本日のゲストである株式会社gaz代表の吉岡氏が登壇。gazはSTUDIO Partners随一の規模を誇るWeb制作会社で、その制作案件数は170件を超えます。圧倒的な実績を築く中で実感するメリットを4つご紹介いただきました。

1.制作工数を32%カット
STUDIOの特徴は、コーディングが必要ないこと。その結果、フロントエンド・バックエンドの工数が大幅に削減され、従来のワークフローと比較して、工数の約30%カットが実現しました。


2.メンバーの育成が半年で完了
一人で案件をこなせるようになるまで、従来のワークフローでは最低でも1.5年が必要でした。STUDIOを利用することで、コーディングの学習コストを抑えられるため、わずか半年で案件を任せられるように。

3.デザイナーが一気通貫で最終成果物までコミット
コーダーやエンジニアを挟まず公開までできるため、デザイナーのみで案件に最後までコミット。デザイナーの生産性が向上しました。

4.保守管理における非Web人材の作業範囲拡大
一度納品したサイトの保守管理において、変更の依頼があるたびにエンジニアやコーダーのリソースが必要だったところ、非Web人材でも修正が可能に。それにより、ナレッジを持つ人材が、より中長期的なブランディングやWebサイトの分析/アップデート業務に集中できるようになりました。

ノーコードが活用しやすい会社・案件
では、実際にどんな会社でSTUDIOがフィットするのでしょうか?
gazの吉岡氏によれば、最もマッチするのは「コーディング以降のリソースが不足している会社」「低単価案件や短納期案件を獲得したい会社」。
デザイナーだけでコーディング以降の実装まで完了することができるため、今までは断っていた案件も内容によっては受けられるように。また、工数削減に伴うディスカウントによって競争力を高める戦略を取ることもできます。
一方、「デザイン」業務自体の工数は変わらないため、そもそもデザイナーのリソースが不足している会社には不向き。
また、フルスクラッチと比較するとできることにある程度の制約が生まれるため、ハイレベルな作り込み・こだわりが強みの制作会社にとっては、ノーコードツール導入は「強みの強化」につながりにくいとのこと。

受けられる案件の種類別で見ていくと、「コーポレートサイト」「サービスサイト・LP」「イベント・セミナーサイト」はシンプルなCMS構築込みで対応が可能。
一方「カート・決裁機能」「ログイン機能」が必要なECサイト等は、現状STUDIOでは実装ができません。

削減した工数を本質的タスクに使える点が、最大のメリット
セミナーのまとめとして、「STUDIOの本質的な価値は工数の削減ではなく、削減したリソースを本質的なタスクに集中できること」とgaz吉岡氏は言います。
3~5割削減した工数を、デザイン提案精度の向上や、従業員の労働環境の改善など、より本質的な部分の研鑽に当てられることが、ノーコードツール導入の最大の価値だと考えているそう。

質疑応答
セミナー終了時間を回っても盛り上がりを見せた質疑応答の中から、gaz吉岡氏に寄せられた質問を一部抜粋してご紹介します。
他のノーコードツールではなく、STUDIOを選んだ理由は?
簡潔に言うと、バランスが良い。表現の自由度を担保しつつ、非WEB人材でも学習すれば使えるサービスが他になかった。また、他のノーコードツールは海外のものが多いので、国産のSTUDIOはサポート面でも安心感がある。
STUDIOはフルスクラッチやWordPressと比較してSEOが弱いというイメージがあるが、実際はどうか?
マークアップや構造化など、基本的なSEO対策は十分可能。フルスクラッチでできるSEO対策が100だとしたら、STUDIOでできる範囲は70〜80。SEOが全く効かなくて困ったということは今までにない。
修正確認はどのようなフローで行なっているのか?
ZOOMミーティングが多い。
STUDIOはライブプレビューに修正が即反映されるので、ZOOMを繋ぎつつクライアントにプレビュー画面を確認してもらいながら修正していくリアルタイムなコミュニケーションが可能。
非WEB人材に更新を行なってもらう場合、サイトを崩してしまうケースが心配。どんな対策をしているか。
事前に触ってもいい部分について取り決めを行なっている。現状バックアップ機能はないため、いざというときはサポートに連絡。
※石井から補足:バージョン管理機能については要望が多数寄せられており、追加したいと考えている(リリース日は未定)
最後に
STUDIOでは今後もテーマを変えてセミナーやワークショップを開催予定です!
Slack Community や公式Twitterでお知らせいたしますので、ぜひご参加・フォローをお願いします。