サイトマップとは|種類や必要性、簡単な作り方を解説
Mari
2024.06.14
Updated:2024.12.24

ホームページ制作で用いられる「サイトマップ」には、3つの種類があります。種類によって役割や目的が異なるため、成果が出るホームページを効率的に制作するには、サイトマップを上手く活用することが大切です。
今回は、サイトマップの種類や必要性、簡単な作り方を初心者の方にもわかりやすく解説します。
サイトマップの種類
サイトマップは、以下3つの種類に分けられます。
ホームページ制作の初期段階で構成図として作る「サイトマップ」
ユーザーのために作る「HTMLサイトマップ」
検索エンジンに登録する「XMLサイトマップ」
それぞれの違いとメリット・必要性を解説します。
ホームページ制作の初期段階で構成図として作る「サイトマップ」

「サイトマップ」とは、ホームページ全体の構成図のことです。ホームページ制作の初期段階で、どのページにどのような情報を配置するかを決定し、可視化するために作成されます。
「サイトマップ」は、ホームページの階層構造をツリー図で表現するのが一般的です。例えばコーポレートサイトでは、トップページを最上位の階層、企業情報・事業内容・お知らせ・お問い合わせなどの主要ページをその次の階層、それぞれの詳細ページをさらに次の階層へと分類します。
「サイトマップ」と混同しやすい用語に「ディレクトリマップ」があります。「ディレクトリマップ」とは、ホームページ内のページのURLやタイトルをリスト化した一覧表のことです。ツリー図で表現される「サイトマップ」とは異なるため注意しましょう。
「サイトマップ」を作るメリット・必要性
「サイトマップ」を作成すると、ホームページ全体の構成を可視化できます。これにより、社内でホームページ制作に関する情報を共有することが可能です。
制作会社に依頼する場合も、どのようなページを制作すべきかの共通認識を持つことができます。
また、ホームページ制作の各工程は「サイトマップ」の内容をもとに進められます。したがって、「サイトマップ」が完成していない状態で制作を開始すると、ページの重複や抜け漏れなどのミスが発生する恐れがあります。
修正作業に余計な時間やコストをかけないためにも、必ず初期段階で「サイトマップ」を完成させておきましょう。
ユーザーのために作る「HTMLサイトマップ」
「HTMLサイトマップ」とは、ホームページを訪問するユーザーに表示されるサイトマップのことです。
「HTMLサイトマップ」では、ホームページ内のページのURLをテキストリンクで一覧表示します。テキストリンクの並び順は、階層順や新着順などホームページによって異なります。
「HTMLサイトマップ」を作るメリット・必要性
「HTMLサイトマップ」を作成すると、ユーザーが目的の情報に簡単にアクセスできるようになります。

▲引用:サイトマップ|文部科学省
例えば「文部科学省」のホームページでは、次のような「HTMLサイトマップ」が作成されています。各タイトルをクリックすると、該当ページに移動することが可能です。
文部科学省のホームページには多くの情報が掲載されており、教育関連の法令・制度を確認したい人、白書・統計データを閲覧したい人、申請・手続きの方法を知りたい人など、様々なユーザーが訪れます。
このようなホームページに「HTMLサイトマップ」が設置されていれば、ユーザーが求める情報がどこにあるかを確認し、目的のページにすぐに辿り着けるようになります。その結果、ホームページの滞在時間の向上も期待できます。
しかし近年、中小規模のホームページでは「HTMLサイトマップ」が作成されない傾向にあります。かつては「HTMLサイトマップ」のリンクがヘッダーやフッターに設置されていましたが、フッター自体を「HTMLサイトマップ」として活用するホームページも増えてきています。

▲参考:ノーコードWeb制作プラットフォーム「Studio」フッター
検索エンジンに登録する「XMLサイトマップ」
「XMLサイトマップ」とは、ホームページの情報をGoogleの検索エンジンに登録するためのXML形式のファイルです。「HTMLサイトマップ」と異なり、ホームページを訪問するユーザーが直接目にすることはありません。
「XMLサイトマップ」には、ホームページの構造や各ページのURL、最終更新日、更新頻度などの情報が記載されます。以下は、Googleのガイドラインに掲載されている XML サイトマップの一例です。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
<url>
<loc>https://www.example.com/foo.html</loc>
<lastmod>2022-06-04</lastmod>
</url>
</urlset>
※引用:サイトマップの作成と送信 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
「XMLサイトマップ」を作るメリット・必要性
Googleの検索エンジンは、ホームページを定期的に巡回(クロール)し、検出されたページをデータベースに保存(インデックス登録)しています。そして、インデックス登録されたページのみがGoogleの検索結果に表示される仕組みとなっています。
ホームページの構造が適切であれば、ほとんどのページが自動でインデックス登録されます。しかし、以下のホームページは自動でインデックス登録されない可能性があるため「XMLサイトマップ」を作成し、インデックス登録を促す必要があります。
<サイトマップが必要になる場合>
サイトのサイズが大きい
サイトが新しく、外部からのリンクが少ない
サイトに動画や画像などのリッチメディアコンテンツが多数含まれている、またはサイトがGoogleニュースに表示されている
※引用:サイトマップについて | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
「XMLサイトマップ」の作り方
「XMLサイトマップ」は、手動で作成することが可能です。
しかし、コーディングの知識が必要なだけでなくミスが発生する可能性もあるため、自動生成ツールを使って作成するのがおすすめです。最大1,000ページのURLを取得し、「XMLサイトマップ」を自動生成できるものもあります。
「XMLサイトマップ」の送信方法
「XMLサイトマップ」は、Google Search Consoleから簡単に送信できます。手順は以下の通りです。
Google Search Consoleにアクセスし、画面左側のメニューから [インデックス作成] → [サイトマップ] を選択します。
XMLサイトマップのURLを入力して、[送信] ボタンをクリックします。
「サイトマップを送信しました」というメッセージが表示されれば、
XMLサイトマップの送信完了です。
Studioの「XMLサイトマップ」生成機能について
ノーコードWeb制作プラットフォーム「Studio」なら、ダッシュボードの切り替えスイッチをオンにするだけで「XMLサイトマップ」の自動生成が可能です。

Studioの「XMLサイトマップ」には、プロジェクトに存在するすべてのページが含まれます。その後の更新やCMSアイテムの公開も自動で反映されます。
ただし、「モーダル」と「noindexページ」は「XMLサイトマップ」から除外されます。インデックス登録されたくないページは、必ず「noindexページ」に設定しておきましょう。

Studioの「XMLサイトマップ」は検索エンジンに自動で検出されますが、Starter以上のプランでは、Google Search Consoleと連携してより早く確実にインデックス登録を促すことも可能です。
※参考:「公開サイトのxmlサイトマップについて」サイトマップ | Studio公式ガイド
サイトマップを活用したホームページ制作なら「Studio」
今回は、サイトマップの種類やそれぞれの必要性、「XMLサイトマップ」の作り方を解説しました。Studioを活用すれば、「XMLサイトマップ」を簡単に生成可能です。
さらにStudioでは、独自審査やカリキュラムを通過したプロフェッショナルのみを紹介する「Studio Experts」というプログラムを実施しています。業種や納期・予算に合わせて最適なパートナーを見つけることで、サイトマップを活用したより効果的なホームページを制作できます。
今すぐ制作会社の紹介をご希望の場合は、Studioコンサルタントにご相談ください。