“みんなの“クリエイティブツールだよね「Design Scramble」の仕掛け人がSTUDIOを熱弁!「後藤あゆみ」×「相樂園香」のデザイン談義
Kaori Kobayashi
2017.07.02
Updated:2024.11.15
デザイン領域で活躍するお2人は、大学生時代からの友人同士であり、仕事上のパートナー。和気あいあいながらも、熱いクロストークが展開されました。「STUDIO最高です!」と語ってくれた、お2人のデザイン論にご注目ください!

Kaori Kobayashi
2017.07.02
Updated:2024.11.15
デザイン領域で活躍するお2人は、大学生時代からの友人同士であり、仕事上のパートナー。和気あいあいながらも、熱いクロストークが展開されました。「STUDIO最高です!」と語ってくれた、お2人のデザイン論にご注目ください!
STUDIOを利用しているユーザーにインタビューを行う企画「STUDIOStory」。 今回、登場していただくのは、渋谷を舞台としたクリエイター・デザイナーのためのデザインフェスティバル「Design Scramble(デザインスクランブル)株式会社ディー・エヌ・エー主催」を主導する後藤あゆみさんと相樂園香さんです。
デザイン領域で活躍するお2人は、大学生時代からの友人同士であり、仕事上のパートナー。和気あいあいながらも、熱いクロストークが展開されました。「STUDIO最高です!」と語ってくれた、お2人のデザイン論にご注目ください!
お2人のこれまでのキャリアについて教えてください。まずは後藤さんから、お願いします。
後藤: 美術系大学を卒業後、スタートアップに就職し、2年ほどの勤務を経て独立しました。今ちょうど独立5年目で、「bouquet tokyo」や「綴」の代表をしながら、DeNAでクリエイティブ専門のPRも担当しています。
「綴」は今年立ち上げたフラワーブランドなんですが、さまざまなクリエイターとコラボしたお花の作品や商品を展開していく予定です。DeNAではデザインイベントをプロデュースしたり、デザイナーの活動を発信したりして、デザイン業界全体の底上げを目指しています。
クリエイティブPRという職種はめずらしいですが、とても魅力的で業界の発展に欠かせない役割だと感じました。続いて、相樂さんお願いします!
相樂: 私は芸術大学出身で、新卒で渋谷のFabCafe(ロフトワーク)に就職し、3年半ほどデザイナー兼、ディレクターを務めていました。ここではコーヒーを飲むのと同じように、レーザーカッターや3Dプリンターを使ったものづくりを楽しむことができ、年間数百のイベントが開催されています。その後、フリーランス期間を経て、現在はメルカリでデザイナーとして勤務しながら、DeNAでクリエイティブPRとしてDesign Scrambleの企画運営をしています。
お2人ともデザイン畑でキャリアを積まれてきたんですね。クリエイティブに携わるうえで、大事にしていることは何ですか?
後藤: PRの視点でお話しすると、「化学反応」や「交差」をキーワードにしています。さまざまな才能を持つ若いクリエイターさんたちにコラボレーションしてもらうことで、世の中を驚かせるような新しいものを生み出していきたい。クリエイターさんが活躍の場を広げながら、より良いものを生み出していけることって、当人だけじゃなく社会にとっても幸福なことだと思います。そういった連鎖を仕掛けていきたいですね。
相樂: イベント運営など企画者側に回るときは、つくり手へのリスペクトを一番大事にしています。一方で、デザイナーとしては「期待を超えたい」との想いがあります。
後藤: わ! カッコいい!
相樂: (笑)。初めてデザインを提出するときに、お客さんに興奮してもらいたいんですよね。そのために、手を動かす時間よりもリサーチなど前段階の準備に時間を割きます。相手の根底にある要望を汲み取って、表面的なデザインだけじゃなくて、機能としてのデザインも提案できるように。
STUDIOで作成した「Design Scramble」のサイト
お2人が制作されたイベントサイトは、ポップな色味や帯の使い方にこだわりを感じました。このイベントについて教えてください。
後藤: Design Scramble Marketは、「Design Scramble」のスピンオフ企画で、新しい表現やものづくりに挑み続けている、若⼿クリエイター・デザイナーのマーケットイベントです。 企業や業界、地域の枠を超えて、クリエイティブを通じたものづくりの精神が交わることで、渋谷か ら新しいイノベーションを生み出す機会や、若いクリエイターが活躍する場を提供することを目的としたイベントで、今年4月に開催しました。
Photo by Soichiro Yoshimura
Photo by Soichiro Yoshimura
そうだったんですね! そもそも、STUDIOを使おうと思ったのはどうしてですか?
後藤: デザインシップというデザインカンファレンスをはじめとしたイベントのWEBサイト制作で、STUDIOがよく使われていることを知って、「こういう用途で使われるものなんだな」と前から気になっていたんですよね。そんな中で今回のスピンオフイベントの開催が決まり、「そういえばSTUDIOがあったよね、使ってみようか」という流れでした。
相樂: 私は何度か使ったことがあったんですが、商業用のサイトを作ったことがなかったので、「ちょうど良いタイミングかも」と思いました。
ぜひ制作工程をお聞きしたいです。
相樂: ワイヤーフレームも作らずに、いきなりSTUDIOの編集画面を開いて2人で同時編集しました。後藤さんが要素を入力して、その後、私がデザインを整えていった感じ。
後藤: 2人で話しながら、同時に画面をイジれるのは本当にありがたかったです。ベースは1〜2時間で完成したと思います。
相樂: 一番時間をかけたのがトップのデザインで、1枚ものの画像にしてしまうとスマホで見るときに小さくなりすぎてしまうので、複数の画像と黄色の帯をレイヤーで重ねて、レスポンシブでもバランス良く見えるようにしました。
後藤: 私は、未だにどうなってるのかわからない(笑)。
相樂: 画像を重ねるアイディアは、我ながら天才的だったなって(笑)。
アイディアはもちろん、技術力あってこそだと思いました。STUDIOでサイトを制作して、何かメリットはありました?
相樂: 当初はFBのイベントページだけで済ませることも考えていましたが、サイトを準備したことでイベントの世界観を見せることができたのはメリットだったなって。 あと、修正がオンライン上で速攻でできるのもよかった! サイトを公開したあとに画像の読み込みが遅いねってなったときも、移動中にテザリングして圧縮作業をして、その場で公開したり。あれは、従来のWeb制作では考えられないくらいのスピード感 でした。
後藤: サイトを訪れるユーザーに満足してもらえる品質のものが作れるなら、スムーズに公開できたほうが絶対いいですよね。サイト公開後に「STUDIOで作りました」ってツイートしたら、デザイナーさんたちからも「そうなんだ!」って驚かれたぐらいなので、おそらくユーザーさんたちから見ても、コーディングして作ったものと大差ないクオリティ だと思います。
他社のWEBサイト制作サービスと比べてSTUDIOが優れている点があれば、ぜひ教えてください。
相樂: WEBフォントが使えること! 海外のWEBサイト制作サービスでWEBフォントが使えるものはありますが、日本語は打てないので。
フォトサービスやアイコンなどが連携しているのも助かってます。「あの素材が欲しい」と思ったときに作業を止めずにSTUDIO内で完結させることができるので、、めちゃくちゃ効率がいい。
後藤: 私は相樂さんほど使いこなせているわけじゃないですが、テンプレートも豊富でカッコいいですよね。
調整の自由度という点では、いかがですか?
相樂: 他社サービスに比べるとデザインの自由度は高いと思います。ただ、あとちょっと融通が効いたら嬉しいなというところはありますね。テキストの途中でリンクを入れられないとか。けど頻繁にアップデートされているので、これもすぐ対応してもらえそう!
他に追加機能の要望があれば、聞かせてください!
相樂: レスポンシブがもう少し柔軟になれば、もっと用途が広がると思います。例えば、モバイルでもモーダルウィンドウが使えるようになれば、作家さんの作品をたくさん紹介することができるし、サイトの見え方も変わってくると思います。
後藤: 私たちがSTUDIOを活用する場合、登壇者や出店者の方をご紹介することが多いので、例えば作家の写真をクリックするとポップアップ画面が現れて、作品やプロフィールがスライドショーで流れるみたいな。これができたら、すごい贅沢!
相樂: モーションできたら嬉しい!
後藤: 夢が広がりますね〜!
確かに、その機能は私もお願いしたいです(笑)。最後に読者へのメッセージをお願いします!
相樂: これを読んだ方は、もれなくSTUDIO使えばいいと思う(笑)。先日、母に紹介しましたよ。母はワードプレスを使っているんですが、アップデートによって操作が難しくなったと言っていたので、「こんなのあるよ」って。最初だけ少しレクチャーしたら、使いこなせているみたいです。デザイン初心者の人には最適かも。
後藤: ぜひ、バリバリ活躍するデザイナーさんにも使ってみてほしいですね。コーディングできるし必要ないって思う方もいるかもしれませんが、使ってみるとその良さがわかるので。
相樂: うん、STUDIOって“みんなのもの” ですよね。いい感じに簡単で、いい感じに自由すぎなくて、良いバランスで機能が制限されていると思います。STUDIOだけでどこまでクリエイティブな表現ができるか、探るのってすごい楽しい。制約があると燃える(笑)。
後藤: 限られた条件で、いかに遊べるかを探るワークショップもやってみたいですね。全員STUDIOを使って、「2時間でこのイベントのHPを作りましょう」って。LIVE STUDIOみたいな。
相樂: STUDIOは、ぜひツールの枠を越えていってください!
デザインから公開まで、コーディングなしで完結。
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