ホームページ(Webサイト)における「保守」とは、公開後のセキュリティ管理や更新業務を指します。安全に利用できる状態を維持するためには保守管理が欠かせません。今回は、ホームページ(Webサイト)を新たに立ち上げる方に向けて、保守の具体的な作業内容とコスト削減のポイントを解説します。ホームページ(Webサイト)保守が必要な理由ホームページ(Webサイト)の保守が必要な理由は、ユーザーがホームページ(Webサイト)を安全に利用できる状態を維持するためです。適切に保守管理が行われていないと、ホームページ(Webサイト)を閲覧できなくなったり、エラーや警告が表示されたりといった問題が生じます。最悪の場合、セキュリティの脆弱性が原因で悪意ある第三者からの不正アクセスを受け、企業としての甚大な被害を受けるだけでなくユーザーからの信頼も失いかねません。そのためホームページ(Webサイト)は公開して終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要です。Webサイト保守の費用相場ホームページ(Webサイト)保守には一定の費用がかかります。最低限の保守を自社で管理する場合の費用相場と内容は以下の通りです。レンタルサーバー費用:数百円〜3,000円程度/月ドメイン費用:数百円〜500円程度/月SSL費用:無料〜5,000円程度/月自社で管理する場合と外部に委託する場合、また委託時の依頼範囲によって費用は変わります。自社運用・外部運用のパターン別費用目安や、具体的な内訳については以下の記事をご確認ください。関連記事:ホームページ(Webサイト)の維持・管理費とは|費用の内訳・相場を解説ホームページ(Webサイト)保守の作業内容ホームページ(Webサイト)保守の作業内容は、次の通りです。ドメイン・サーバーの管理SSL/TLSサーバ証明書の更新CMSのアップデート管理最新端末・ブラウザ対応それぞれ詳しく解説します。ドメイン・サーバーの管理ホームページ(Webサイト)保守で最も重要な作業は、ドメイン・サーバーの管理です。ドメインとは、ホームページ(Webサイト)がどこにあるかを識別するための「インターネット上の住所」のことです。ホームページ(Webサイト)のURLやメールアドレスの一部として使用されます。一方サーバーとは、ドメインに紐づけられた「インターネット上の土地」のことです。ホームページ(Webサイト)に必要なデータを保管し、ユーザーからのリクエストに応じてデータを提供する役割を果たしています。ドメインとサーバーはいずれも契約期間が設定されており、期限までに更新手続きを行う必要があります。手続きを忘れるとユーザーがホームページ(Webサイト)にアクセスできなくなるため、忘れずに対応しましょう。SSL/TLSサーバ証明書の更新「SSL/TLS」とは、通信データを暗号化するための仕組みです。第三者によるなりすましやデータの盗聴・改ざんなどを防止するために利用します。認証局による審査を通過すると発行される「SSL/TLSサーバー証明書」にはサイト運営者の実在を証明する役割もあります。「SSL/TLSサーバー証明書」もドメイン・サーバーと同様に契約期間が設定されており、期限までに定期的な更新手続きが必要です。手続きを忘れると「この接続ではプライバシーが保護されません」「このWebサイトのセキュリティ証明書には問題があります」といったエラーが表示されます。ホームページ(Webサイト)にアクセスしたユーザーにこのようなエラーが表示されると、企業としての信頼を失う可能性があります。定期更新の時期を忘れないよう、事前にスケジュールを確認しておきましょう。CMSのアップデート管理CMSとは「Contents Management System(コンテンツマネジメントシステム)」の略で、ホームページ(Webサイト)のコンテンツを保存・管理するシステムを指します。WordPressをはじめとするCMSツールを導入している場合、セキュリティの脆弱性対応や仕様変更などに伴う定期的なアップデートが必要です。CMSのアップデートは、基本的に管理画面にある更新ボタンを押すだけで完了します。ただし、CMSにインストールしているプラグインが最新のバージョンに対応していないと、互換性に問題が生じる可能性があります。CMSのアップデートと合わせてプラグインの管理も行いましょう。最新端末・ブラウザ対応ホームページ(Webサイト)保守には、最新端末・ブラウザへの対応も必要になります。最近では、パソコン、スマートフォン、タブレットなどの最新端末が次々に登場しています。また「Google Chrome」「Safari」「Microsoft Edge」など、ホームページ(Webサイト)を閲覧するためのブラウザも頻繁にアップデートが行われています。ホームページ(Webサイト)の公開時に複数端末・ブラウザの表示を確認するだけでなく、公開後も新しい端末やOSの大幅なアップデートがあった場合は動作確認を行い、必要に応じて対応を行いましょう。ホームページ(Webサイト)保守のポイントホームページ(Webサイト)保守において重要なポイントは、次の通りです。保守だけではなく運用もセットで行う外注する場合は保守範囲を明確にするそれぞれ詳しく解説します。保守だけではなく運用もセットで行うホームページ(Webサイト)の運用には、保守だけでなくコンテンツ更新業務や問い合わせ対応も含まれます。コンテンツ更新業務とは、ホームページ(Webサイト)の掲載内容を更新する業務のことです。新しい情報を追加したり、古い情報を削除したりと定期的な更新を行いましょう。また集客目的のホームページ(Webサイト)の場合は、お問い合わせフォームを設置して随時対応しなければなりません。問い合わせ対応の質を高めることは、顧客満足度の向上にも繋がります。ホームページ(Webサイト)を活用するためには、このような運用によって更新・改善を繰り返すことが重要です。関連記事:ホームページ(Webサイト)運用とは|作業内容と内製化のポイントを解説外注する場合は保守範囲を明確にするここまで解説した通り、ホームページ(Webサイト)保守の作業内容は多岐に渡ります。自社で対応が難しい作業は、専門知識を持つ制作会社に依頼しましょう。ホームページ(Webサイト)の保守を外注する場合は、どの作業をどこまで依頼するかの範囲を明確にしておきましょう。依頼する作業が増えるほど、外注費用も高くなります。社内に保守を担当できるメンバーがいるのか、どこまで内製化できるのかを事前に把握し、必要な箇所だけ依頼することで外注コストの削減が可能です。また、作業範囲を明確化してから見積もりを依頼することで、外注先との認識の違いによるトラブルも防止できます。まとめ|ホームページ(Webサイト)を所持するために保守管理は欠かせない今回は、ホームページ(Webサイト)保守の作業内容や、保守において重要なポイントを解説しました。ホームページ(Webサイト)を活用して集客やブランディングを行うためには、定期的な保守を含めた運用が欠かせません。ノーコードWeb制作プラットフォーム「Studio」なら、サーバーの設定が不要で、SSLも自動で適用されるため保守のための更新作業は不要です。HTMLやCSSなどのコーディングの知識がなくても直感的に操作できるデザインエディタで、コンテンツ更新を含めた運用業務も内製化できます。なお「Studio」ではStudioサイト制作・構築経験が豊富な制作会社やプロフェッショナルのみをご紹介する「Studio Experts」というプログラムを実施しています。得意業種や納期・予算に合った最適なパートナーを見つけることで、より成果の上がるホームページ(Webサイト)を制作することが可能です。どの制作会社に依頼すればいいのか分からない場合は、Studioコンサルタントにご相談ください。相談料や紹介手数料などは一切かかりません。