WebサイトにSEO対策をする際のポイントは?基本施策も紹介
Studio
2024.08.21
Updated:2025.06.26
WebサイトでSEO対策を行う目的は、サイトへのアクセス率改善や商品認知度の向上などさまざまです。この記事では、SEO対策が必要な理由や基本施策、ポイントなどを紹介します。

WebサイトにSEO対策が必要な理由は、自社商品やサービスへの認知度を高めるためです。ほとんどの企業がWebサイトを立ち上げ、情報発信に努めています。
自社のことを多くのユーザーに知ってもらうためには、自社のWebサイトが検索エンジンで上位表示されることが重要であり、そのためにもSEO対策は不可欠です。
この記事では、Webサイトの上位表示に必要なSEO対策や押さえるべきポイントを紹介します。
自社のWebサイトにおいて、SEO対策を考えている方は最後までご覧ください。
SEO対策がWebサイト運営で必要な理由
SEO対策を実施すべき理由は以下の4つです。
他社のWebサイトと差別化を図るため
継続的な集客が望めるため
購買意欲が高い顧客を獲得するため
ユーザーからの評価が高まるため
自社の事業内容や商品ラインナップなど、自社の取り組みを多くの方に知ってもらうには、自社のWebサイトにアクセスしてもらうことが不可欠です。
アクセス数を増やすには、検索エンジンで上位表示させ、ユーザーの目に留まりやすくする必要があります。そのためにもSEO対策は重要です。
他社のWebサイトと差別化を図るため

SEO対策を行う理由として、他社のWebサイトと差別化を図ることが挙げられます。
近年、すでに多くの企業がWebサイトを保有しています。総務省の「通信利用動向調査報告書」によると、2023年にWebサイトを保有している企業は93%でした。
ただし、Webサイトの新規作成またはリニューアルをするだけで、サイトにアクセスが自動的に集まるわけではありません。SEO対策によって、検索エンジンで自社のWebサイトが上位表示されると、多くの方にアクセスしてもらえます。
自社のWebサイトを閲覧してもらうことで、事業内容や自社商材への理解も深まり、同業他社との違いも印象付けられるでしょう。
継続的な集客が望めるため

検索エンジンで自社のWebサイトが上位に表示されると、Googleのアルゴリズムが変わらない限り、極端に順位が下がる可能性は低いです。
継続的な上位表示によって、多くの方から自社のWebサイトに訪問してもらえるでしょう。新規顧客の獲得や商品認知度の向上、宣伝費用の削減など、多くのメリットが期待できます。
ただし、SEO対策は安定した集客が長期的に望める反面、効果が出るまでに時間が必要です。Googleの見解によると、SEO対策を実施してから成果が表れるまで、4ヵ月から1年程度かかるとされています。
購買意欲が高い顧客を獲得するため

購買意欲が高い見込み顧客の獲得も、SEO対策を行う目的のひとつです。
ユーザーは、特定の商品やサービスに関する情報を得るため、検索エンジンを利用します。
たとえば、「2025年 最新 洗濯機」と検索エンジンに打ち込んだ場合、洗濯機の買い替えを検討している可能性が高いと考えられます。
最新モデルや用途別に商品を紹介するなど、ユーザーにとって有益な情報を発信することで、自社への関心が高まるでしょう。
ユーザーからの評価が高まるため

検索エンジンを利用しているユーザーは、上位表示されているサイトの情報ほど、信頼性や価値が高いと判断します。
上位表示させるためには、新規記事の制作や既存記事のリライトを行い、ユーザーに必要な情報を発信することが求められます。
その理由として、検索エンジンは「ユーザーに有益な情報を発信するサイト」を高く評価し、上位表示する傾向が強いためです。
ただし、すでにWebサイトを保有し、SEO対策にも取り組んでいる場合、上位表示は簡単ではありません。SEO対策の効果を得るには、長期的な視点で取り組む必要があります。
Webサイトの上位表示に必要な8つのSEO対策
検索エンジンで上位表示に必要なSEO対策は以下の8つです。
キーワードの選定
キーワードを交えたタイトルの設定
ディスクリプションの設定
ターゲット層を意識したリード文の設定
共起語の積極的な活用
内部リンクの設置
画像の掲載
常時SSL化(HTTPS化)への対応
それぞれ解説していきます。
キーワードの選定
検索エンジンで上位表示を目指すキーワードを選定します。キーワードを選定する際は、以下の点を意識することが重要です。

また、キーワードを選定する際は、Keywordmapやラッコキーワードなど、キーワード選定ツールを活用するのがおすすめです。
キーワードごとの検索ボリュームや上位表示の難易度、競合サイトの検索順位など、さまざまなデータを取得できます。
SEO対策におけるキーワードは3種類
キーワードは検索ボリュームに応じて、3つの種類に分けられます。
キーワードは、ビッグキーワードとミドルキーワード、スモールキーワードの3種類です。個々の特徴を以下の表にまとめました。
ビッグキーワード | ミドルキーワード | スモールキーワード | |
月間の検索ボリューム数 | 1万以上 | 1,000~9,999 | 1,000未満 |
メリット | ・サイトへのアクセス数が増加する | ・ビッグキーワードより、上位表示の難易度が低い | ・上位表示の難易度が低い |
デメリット | ・上位表示の難易度が高い | ・ビッグキーワードと比べて、集客効果が薄い | ・検索ボリュームが少ない |
事例 | ・「東京」 | ・「東京 家賃」 | ・「東京 家賃 安い」 |
ビッグキーワードは検索ボリュームが多い一方、検索エンジンでの上位表示やコンバージョン獲得への難易度が高いです。
SEO対策を進める際は、競合が少ないスモールキーワードから対策を進め、徐々にミドルキーワードやビッグキーワードに移行しても良いでしょう。
キーワードを交えたタイトルの設定
タイトルは検索エンジンと検索ユーザーに対して、どのような内容のWebサイトや記事なのか、示す役割を担っています。検索順位やクリック率など、SEOの評価にも大きく影響するため、ポイントを理解しておくことが重要です。
タイトルには指定キーワードを盛り込むようにしましょう。検索エンジンは、どのような内容の記事やページなのかを評価する上で、タイトルをひとつの判断基準にしているためです。
また、検索キーワードがタイトルに入っていないと、ユーザーから自身に関係のないサイトと判断され、クリックしてもらえない可能性が高まります。
タイトルを設定する際は、キーワード以外に以下の点にも気を配りましょう。

検索エンジンで表示されるタイトルの文字数は、PCが32文字、スマートフォンが35文字までとされているため、35文字以内にまとめられるのが理想です。
ディスクリプションの設定

ディスクリプションとは、Webページや記事の内容を100文字程度でまとめた要約文です。
検索エンジンの検索結果画面に、サイトの説明文が表示されるため、クリック率や検索流入数に大きな影響を与えます。
キーワードを交えつつ、ページや記事の概要を100文字前後でまとめ、ユーザーの関心を引きつけましょう。
ターゲット層を意識したリード文の設定

リード文とは、本文に入る前に記事やWebページの概要をユーザーに伝える文章です。
全体の概要を冒頭で伝えるため、ユーザーが続きを読み進めるかどうか、判断基準のひとつとして活用します。
早期離脱を避けるためにも、記載の概要や読むメリットなどを記載し、ユーザーにとって関係のある内容と印象付けることが重要です。
共起語の積極的な活用

共起語とは、特定の単語や物事、キーワードを説明する際にあわせて使われやすい言葉です。たとえば、「SEO」を指定キーワードにした場合は、「対策」や「サイト」、「検索」などが共起語に該当します。
共起語が多く含まれていると、検索エンジンから「ユーザーの検索意図を反映した情報を多数含むサイト」と評価を受けやすくなります。
ただし、ユーザーがサイトや記事を閲覧する際にストレスがかからないよう、自然なかたちで共起語を盛り込むことが重要です。
キーワードの共起語を把握するには、共起語調査ツールを利用します。
内部リンクの設置

内部リンクは、自社サイトの関連性の高いページや記事同士をつなぐために設置するリンクです。
内部リンクの設置によって、ユーザーに対してキーワードと関連性の高いページや記事へのクリックを自然な流れで誘導できます。セッション数やサイト内の滞在時間など、アクセス解析の指標にも好影響を与えるでしょう。
また、内部リンクの設置数が多いページは、クローラーからも発見されやすく、検索エンジンからの評価も高まります。
内部リンクは主に以下の場所に設置すると効果的です。
トップページ
パンくずリスト
グローバルナビゲーション
サイドバー
記事(コンテンツ)の下
HTMLサイトマップ
画像の掲載

文字ばかりの記事やページは、ユーザーに読みにくい印象を与えてしまう可能性があります。ユーザーに過度なストレスを与えず、読み続けてもらうには、各見出しの下に画像を挿入して、記事にメリハリを付けることが重要です。
近年は画像検索を利用するユーザーも増えています。記事やサイトに関連性の高い画像を掲載すると、ユーザーの視線を引き付けられるでしょう。
使用する画像はフリー画像でも問題ありませんが、SEOの評価を高めるためには、オリジナル画像を使うのがおすすめです。
画像を掲載する際は、主に以下の点に気を配りましょう。
alt属性(代替テキスト)を設定する
キャプションを設定する
ページや記事の内容と関連性の高いファイル名を設定する
画像サイズを調整する
用途や画像の特性に応じて画像形式を選ぶ
レスポンシブデザインに対応する
画像サイトマップを作成する
常時SSL化(HTTPS化)への対応

常時SSL化とは、Webサイト全体で行われている通信を暗号化することです。通信内容の暗号化によって、個人情報の利用や通信データの改ざんなど、第三者に情報を悪用されるリスクを減らせます。
また、常時SSL化によって、検索エンジンから「信頼度の高いサイト」と評価され、検索順位に良い影響を与えます。
株式会社フィードテイラーの調査によると、国内の上場企業3,962社のうち93%のサイトが、すでに常時SSL化に対応済みであることが明らかになりました。(2025年4月時点)
この結果から、各企業の常時SSL化への対応は当たり前といえます。常時SSL化が未対応の場合、自社のWebサイトの検索順位が低下する可能性が高くなるでしょう。
常時SSL化の設定方法は、使用しているレンタルサーバーによって異なります。
一部のレンタルサーバーのなかには、常時SSL化に対応していないケースがあるため、作業前に必ず確認が必要です。
WebサイトのSEO対策を外注した場合の費用
SEO対策を制作会社に依頼する場合、複数の企業から見積を取得する必要があります。
SEOの費用は業務範囲や施策の内容など、複数の要因によって変動するためです。施策ごとの費用相場を以下の表にまとめました。
サービスの種類 | 費用相場 | 主に依頼できる内容 |
SEOコンサルティング | 15万~100万/月 | ・Webサイトの現状分析 |
内部SEO | 20万円〜30万円/月 | ・サイト構造の見直し |
外部SEO | 1万~15万円/月 | ・WebサイトにSNSアイコンを設置 |
コンテンツSEO | 5万~30万/月 | ・キーワード調査 |
ただし、サイトの規模や依頼内容によって費用は異なります。
ホームページの制作費に関しては、Studioの記事でも紹介しています。こちらもあわせてご確認ください。
>関連記事: 【2024年版】料金早見表あり|ホームページ作成費用相場
WebサイトのSEO対策で押さえておきたい5つのポイント
WebサイトのSEO対策において、以下5つのポイントを理解してから、SEOに取り組みましょう。
Googleの方針や考えを理解する
キーワードごとにページを作る
ユーザーの検索意図を理解する
サイト全体の導線や読み込み速度を見直す
CMSやノーコードツールを利用する
ポイントの内容を一つひとつ見ていきます。
Googleの方針や考えを理解する
GoogleはWebサイトの評価や検索順位を決める基準として「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」を定めています。品質評価ガイドラインで重視している内容が、E-E-A-Tです。
E-E-A-Tは以下4つの要素から構成されています。

一定の水準を満たしているWebサイトは、Googleから評価される傾向が高く、検索順位にも良い影響を与えます。
金融や医療、健康、ショッピングなど、日々の生活に影響があるジャンルはYMYL(Your Money or Your Life)といわれます。YMYLのジャンルを扱っている場合、E-E-A-Tを意識することが重要です。
キーワードごとにページを作る

1ページに対してひとつのキーワードを設定しましょう。複数のキーワードを設定すると、テーマや内容がブレやすくなり、ユーザーの離脱につながります。
また、GoogleがWebサイトを評価する基準のひとつが、専門性の高さです。キーワードを絞った方が、検索ニーズに合ったサイトや記事制作につながり、結果的にユーザーや検索エンジンからの評価も高まるでしょう。
ユーザーの検索意図を理解する

ユーザーは自身にとって必要な情報を得るために、検索エンジンに知りたいキーワードを入力し、表示された各サイトの内容を閲覧します。
そのため、Webページや記事を作る際は、検索ユーザーがどのような意図を持って検索しているのか、考えなければなりません。
ユーザーにとって有益なサイトとは、自身の課題解決や目的達成に必要な情報が掲載されていることです。
ユーザーの検索意図を理解するには、サジェストキーワードの調査が有効です。
サジェストキーワードとは、検索エンジンに特定のキーワードを入力した際、検索内容に応じて提示されるワードを指します。
たとえば、Googleに「サジェストキーワード」と入力した場合、「調べ方」や「無料」など、サジェストキーワードの後ろに表示された言葉が該当します。
サイト全体の導線や読み込み速度を見直す

SEOの指標に、ページエクスペリエンスと呼ばれる指標が存在します。ページエクスペリエンスとは、ユーザーがWebページを閲覧する際の利便性を示す指標です。
Googleは主に以下の観点でWebサイトのページエクスペリエンスを評価しています。
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)が高いか
Webサイトの安全性は高いか(常時SSL対応をしているか)
スマートフォンやタブレットの使用時に正しく表示されるか
広告の掲載量を最小限に抑えているか
画面遷移の際にインタースティシャル広告は掲載されていないか
サイトのレイアウトは情報を閲覧しやすい設計か
コアウェブバイタルとは、Googleが提唱するWebサイトの利便性や安全性を示す指標です。
ページの読み込み速度や反応速度、レイアウト崩れの有無などから、ユーザーにとってどれだけ快適で使いやすいかを判断します。
とはいえ、Googleではページエクスペリエンスよりもコンテンツの質の方が重要としています。
そのため、サイトレイアウトの見直しや常時SSL化への対応、レスポンシブデザインの実装などを行い、サイトの利便性と安全性を高めることが必要です。
ノーコードツールやCMSを利用する

ノーコードツールやCMSは、専門知識がなくてもWebサイトの構築・運用を簡単に行えるツールです。
ノーコードツールとは、コーディングなしでシステムやアプリ、Webサイトを開発できるツールです。ノーコードツールによって得意分野や搭載機能が異なるため、導入する際はWeb制作に特化したツールを選びましょう。
一方、CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは、ノーコードツールと同様に、プログラミングの知識がない方でも、Webサイトの構築・運用が簡単にできるシステムです。CMSを選ぶ際は、SEOに関連する機能が実装されているか見極めましょう。
CMSやノーコードツールを探している方は、ノーコードWeb制作プラットフォームの「Studio」がおすすめです。「Studio」は、15万社以上のサイトで利用されています。
Google Search ConsoleやGoogle Analyticsなど、多くのツールとの連携が可能であり、リアルタイムでの共同編集機能によって、複数人での作業もスムーズに進められます。
CMSの選び方やStudioの導入事例に関しては、以下のページで紹介しています。こちらもご覧ください。
>関連記事: CMSの選び方|種類別の特徴・メリットや選定のポイントを解説

SEO対策を実施してWebサイトへのアクセス数を増やそう
WebサイトでSEO対策を行うメリットは、継続的な集客が望める点です。自社サイトが上位に表示されると、多くのユーザーにサイトを閲覧してもらえる可能性が高まります。
ただし、SEO対策を自社で行う場合、キーワードの選定や内部リンクの設置、レイアウト変更など、さまざまな取り組みが必要です。自社でこれらのリソースを確保するのは容易ではありません。
SEO対策を効率的に進めるには、Studioの導入が有効です。サイトのデザイン変更やXMLサイトマップの自動作成など、各種作業をノーコードで進められます。
また、アニメーションやタイポグラフィの実装にも対応しており、デザイン性やオリジナリティに富んだサイトに仕上がるでしょう。
自社のWebサイトにおいてSEO対策を考えている方は、ぜひStudioの導入をご検討ください。

Studio
次世代のノーコードWeb制作プラットフォームを謳うノーコードツールです。デザインから、公開、CMSまで、すべてがここに。