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Webサイトのセキュリティ対策を怠るリスクとは?安全なWebサイトを制作できるツールも紹介

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2025.05.29

Updated:2025.05.29

本記事では、Webサイトのセキュリティ対策を怠るリスクや、セキュリティ対策の方法を解説しています。自社のWebサイトを運営している人や、今後立ち上げる予定のある人はぜひご覧ください。

企業がWebサイトを立ち上げる目的のひとつに、自社サービスの情報を効率良く発信できることが挙げられます。

しかし、Webサイトを立ち上げるときは、セキュリティ対策が必要です。セキュリティ対策を怠ると、企業にさまざまなリスクが生じます。

本記事では、Webサイトのセキュリティ対策を怠るリスクや、具体的なセキュリティ対策の方法を解説します。自社でWebサイトを立ち上げる際は、本記事を参考にしてください。

Webサイトの脆弱性に関する届出件数

Webサイトの脆弱性に関する届出件数を知ることで、サイバー攻撃がいかに身近な問題であるかを認識でき、セキュリティ対策の意識を高められます。

IPA(情報処理推進機構)は、脆弱性が発見されたソフトウェアやWebサイトの届出を受け付けており、四半期ごとに届出状況の報告を行っています。

以下は、2024年第四半期(10~12月)までの届出件数の推移をグラフにしたものです。

Webサイトの脆弱性の種類別届出状況

引用: ソフトウェア等の脆弱性関連情報に関する届出状況[2024年第4四半期(10月~12月)] | 情報セキュリティ | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 
※グラフ「Webサイトの脆弱性の種類別届出状況」を基に作成

脆弱性のあるWebサイトの届出は、毎年一定数行われています。また、同時期において、届出があった脆弱性の種類別の集計も行われています。

種類別の集計結果を表すグラフは以下のとおりです。

脆弱性の届出件数の四半期ごとの推移

引用: ソフトウェア等の脆弱性関連情報に関する届出状況
※グラフ「図1-1. 脆弱性の届出件数の四半期ごとの推移」を基に作成

割合の多くを占めている「クロスサイト・スクリプティング」「SQLインジェクション」はサイバー攻撃の名称です。多くの場合、Webサイトの脆弱性はサイバー攻撃を受ける原因になり得ます

脆弱性を突いたサイバー攻撃は身近な問題であり、Webサイトのセキュリティ対策をしっかりと行う必要があります。

セキュリティ対策を行っていないWebサイトへの攻撃の種類

セキュリティ対策を行っていないWebサイトへの攻撃は多様化しています。

代表的なものは以下の通りです。

セキュリティ対策を行っていないWebサイトへの攻撃の種類

ここでは、それぞれの攻撃の種類を解説します。攻撃されるとどういった被害が起こるのかを理解し、セキュリティ対策を行いましょう。

Webサイトの改ざん行為

Webサイトの改ざん行為

Webサイトの改ざん行為は、攻撃者がWebサイトの内容を書き換えて、不適切な画像やメッセージを表示させるものです。

攻撃者がWebサイト内にマルウェア(悪質なシステム・コード)を埋め込み、訪問したユーザーの個人情報を抜き取ってしまう可能性があります

Webサイトに不適切な内容が表示されると、ユーザーからの信頼が大きく損なわれます。改ざんされた状態が長引くと、さらに不信感を募らせるユーザーが多くなるため、問題が発覚した場合は早期の修正が必要です。

DoS・DDoS攻撃

DoS・DDoS攻撃

DoS(ドス)攻撃は、Webサイトやサーバーに大量のアクセスやデータ送付を行い、負荷をかける攻撃です。DoS攻撃を複数のコンピュータから行い、より多くの負荷をかける行為はDDoS(ディードス)攻撃と呼ばれます。

DoS・DDoS攻撃を受けると、Webサイトの読み込みが遅くなり、最悪の場合はWebサイトが停止するおそれもあります

停止したWebサイトは、さらなるサイバー攻撃に悪用されるリスクもあるため、放置しておくのは危険です。

WAF(Webアプリケーションファイアウォール)やCDN(通信を安定させる仕組み)を使って、一定時間に大量のアクセスが来たら自動で制限するなどの対策を講じておくべきです。

ブルートフォース攻撃

ブルートフォース攻撃

ブルートフォース攻撃は、さまざまなIDやパスワードの入力を自動化するシステムを使い、管理者のアカウントに不正ログインします

攻撃されると、Webサイトの管理画面やデータベースにアクセスされ、情報漏洩やWebサイトを改ざんされる可能性があります。

文字列が短いIDやパスワードは、不正ログインがされやすいため、長い文字列を設定することが重要です。

クロスサイトスクリプティング

クロスサイトスクリプティング

クロスサイトスクリプティングは、Webサイトに悪意のあるスクリプト(簡易プログラム)を埋め込み、訪問したユーザーのブラウザ上で実行させる攻撃です。

クロスサイトスクリプティング

パソコンに偽サイトへのリンクが表示され、ユーザーを誘導し、個人情報を抜き取ります

ユーザーのパソコンがマルウェアに感染するケースもあり、クロスサイトスクリプティングが及ぼす影響は多岐にわたります。

ユーザーには、アクセスしようとしたWebサイトの運営企業が攻撃を仕掛けたように見えるため、風評被害も発生しやすいサイバー攻撃です。

SQLインジェクション

SQLインジェクション

SQLインジェクションは、プログラミング言語のSQL(エスキューエル)を使用し、Webサイトのデータベースを不正に操作する攻撃です。

SQLインジェクション

SQLインジェクションが行われると、データベース内の個人情報が盗まれたり、改ざんされたりする可能性があります。大量の顧客情報や商品情報を管理しているWebサイトが狙われやすく、とくにECサイトや会員サイトは注意すべきです。

Webサイトのセキュリティ対策を怠るリスク

ここでは、Webサイトのセキュリティ対策を怠るリスクとして、下記の3つを解説します。

Webサイトのセキュリティ対策を怠るリスク

あらかじめリスクを把握することで、Webサイトにおけるセキュリティ対策の重要性を理解できます。Webサイトを運営する人は、これらのリスクを事前に認識しておくことが必要です。

多額の金銭的コストが発生する

サイバー攻撃を受けた場合、復旧作業に伴い、金銭的なコストが発生します。

多額の金銭的コストが発生する

いずれも数百万円以上の額にもなり得るため、まとめて発生すると大きな損失になります。

本来の業務に必要な時間が奪われる

本来の業務に必要な時間が奪われる

Webサイトがサイバー攻撃を受けると、復旧作業や顧客対応に、Web担当者だけでなく多くの人の時間が割かれます。本来の業務時間が減少し、生産性の低下につながります。

サイバー攻撃は事業継続に深刻な影響を与える可能性があるため、その脅威を十分に認識しておきましょう。

企業の信頼が失われる

企業の信頼が失われる

サイバー攻撃を受けることで、Webサイトの停止や改ざん、個人情報の漏えいなどの被害が発生します。ユーザーにも影響を与えるため、企業の信頼は大きく損なわれるでしょう。

信頼が失われると、ユーザーが商品を買わなくなったり、取引先から取引を停止されたりする可能性があります

Webサイトのセキュリティ対策は、ユーザーや取引先との関係維持にもつながるため、必ず行いましょう。

Webサイトのセキュリティ対策不足により起きたトラブル事例

ここでは、Webサイトのセキュリティ対策不足により起きたトラブル事例として、以下の事例を紹介します。

セキュリティ対策不足によるトラブル事例は、具体的な被害や企業の対応を把握できるため、参考にしてください。

株式会社釣りビジョンの事例

株式会社釣りビジョンは釣り番組の制作会社です。

2018年10月から2019年1月にかけて、運営しているWebサイトがSQLインジェクションを受け、顧客の個人情報が流出しました。不正アクセスにより、顧客の氏名や住所、メールアドレスなど6万件以上が流出しています。

問題発覚後、株式会社釣りビジョンは顧客に対してお詫びのメールを送付し、個人情報の流出に関するお問い合わせ窓口を設置しました。

また、プレゼント応募や人気投票企画などに使用する個人情報の入力フォームを一時的に閉鎖し、安全性の確保を行いました。

参考: 不正アクセスによるお客様情報流出に関するお詫びとご報告 | ニュースリリース | 釣りビジョン

株式会社メタップスペイメントの事例

株式会社メタップスペイメントは、クレジットカード決済やコンビニ決済の代行サービスを行う会社です。

2021年8月から2022年1月の間、決済情報等が格納されているデータベースへの不正アクセスが複数回行われました。

不正アクセスにより、顧客のクレジットカードのカード番号や有効期限、セキュリティコードなどが流出しています。流出件数は最大で46万件以上と見られますが、具体的な件数は不明です。

調査が進む中、株式会社メタップスペイメントが十分なセキュリティ対策を施していなかったうえに、脆弱性診断ツールによる調査結果を改ざんしていたことが発覚しました。

最終的に経済産業省と個人情報保護委員会による行政処分が行われ、企業イメージに大きな影響を及ぼしました。

参考: 不正アクセスによる情報流出に関するご報告とお詫び | 株式会社メタップスペイメント

効果的なWebサイトのセキュリティ対策7選

Webサイトの安全性を高めるには、セキュリティ対策の内容を把握することが重要です。ここからは、Webサイトのセキュリティ対策として、以下の7つを紹介します。

効果的なWebサイトのセキュリティ対策7選

Webサイトを運営する人は、セキュリティ対策の具体的な方法の参考にしてください。

ID・パスワードを適切に管理する

ID・パスワードを適切に管理する

Webサイトを運営する際、管理画面への不正アクセスを防ぎ、重要な情報を守るためにもIDとパスワードの設定を行います。

IDとパスワードが外部に漏れると、Webサイトが改ざんされたり、情報が盗まれたりする可能性があります。社内でIDとパスワードを共有する際は、外部への漏洩防止を徹底しましょう。

パスワードを作成する際は、推測されやすい文字列を避けてください。内閣サイバーセキュリティセンターが公開している資料によると、パスワードは「英大文字小文字+数字+記号混じりで10桁以上」で設定することを推奨しています。

参考: インターネットネットの安心・安全ハンドブック<中小組織向け 抜粋版>|NISC | みんなで使おうサイバーセキュリティ・ポータルサイト

また、定期的にパスワードを変更することも重要です。

WebサイトのSSL化を行う

WebサイトのSSL化を行う

SSL化はWebサイトとユーザーとの通信を暗号化する技術で、通信内容が盗まれるリスクを軽減できます

SSL化されたWebサイトのURLは、先頭に「https」と表示されるのに対し、SSL化されてないと「http」と表示されます。WebサイトがSSL化されているかは、訪問したユーザーも判断が可能です。

WebサイトのSSL化を行う

WebサイトがSSL化されていないと、サイバー攻撃のリスクが高まるうえ、URLから通信が暗号化されていないことがわかるため、ユーザーを不安にさせてしまいます。

SSL化するには契約しているレンタルサーバーで設定を行う必要があるため、詳しい設定方法は各ホームページを参考にしてください。

重要なデータ・ファイルが公開ディレクトリにないか確認する

重要なデータ・ファイルが公開ディレクトリにないか確認する

Webサイトは、サーバーに所定のファイルをアップロードして公開します。アップロードの際、機密情報や個人情報などが記載されたデータやファイルを、公開しないようにしましょう。

サーバー内のデータやファイルは、URLを入力することで誰でもアクセスできるため、機密情報や個人情報が書かれていると情報漏洩の原因になります。

また、Webサイトを公開後は、定期的にサーバー内のファイルを確認しましょう。

サーバーに不要なデータやファイルがある場合はすぐに削除し、機密情報や個人情報は必ず社内のネットワークで保管してください。

不要なアプリケーションをサーバーから削除する

不要なアプリケーションをサーバーから削除する

サーバー内で不要なアプリケーションを放置すると、バージョンのアップデートが行われず、古いバージョンのまま更新されない場合があります。

古いアプリケーションはWebサイトの脆弱性になり、サイバー攻撃の起点になる可能性があるため、新しいバージョンへの更新が必要です。

サーバーに不要なアプリケーションがある場合は削除し、攻撃者の侵入経路を減らしましょう。

ネットワークにセキュリティシステムを導入する

多くのWebサイトでは、サイバー攻撃を防ぐために下記の3つのシステムを導入しています。

システム名

概要

ファイアウォール

Webサイトへの不要なアクセス経路を閉じ、外部からの不正アクセスを防止する

IPS/IDS(侵入防止システム)

ファイアウォールで防がれない不正アクセスの検知や自動遮断を行う

WAF(Webアプリケーションファイアウォール)

Webアプリケーションに関するユーザーとサーバーとのデータの送受信を監視し、不正と思われるアクセスを発見した際に送受信を停止する

セキュリティシステムを併用することで、さまざまなサイバー攻撃のリスクを軽減できます。多くのIT企業がソフトウェアを提供しているので、各サービスを比較検討して導入しましょう。

管理画面へのアクセス権限に注意する

管理画面へのアクセス権限に注意する

Webサイトの管理画面やデータベースへのアクセス権限は、必要最小限のユーザーに付与しましょう。

必要以上の人数にアクセス権限を付与すると、内部から情報漏洩するリスクが高まります

また、退職者のアクセス権限を放置すると、外部に情報が漏れる原因になるため、退職者のアクセス権限は忘れずに削除しましょう。

定期的にバックアップを取りセキュリティチェックを行う

定期的にバックアップを取りセキュリティチェックを行う

Webサイトのセキュリティ対策は、公開時に一度だけ実施すれば良いものではありません。

定期的にログデータを取得して不正アクセスがないか確認したり、専門機関にセキュリティチェックを依頼したりするのも効果的です。運用中も定期的にセキュリティチェックを行い、安全性を保ちましょう。

また、Webサイトのデータのバックアップを定期的に取り、オンラインストレージをはじめ、安全な場所で保管することも大切です。

バックアップがあると、万が一Webサイトが攻撃を受けてデータが破損しても素早く復旧できるため、復旧作業のコストを軽減できます。

セキュリティ対策を施したWebサイトを制作するなら「Studio」

セキュリティ対策を施したWebサイトを制作するなら「Studio」

ノーコードWeb制作プラットフォーム「Studio」は、プログラミングの知識がなくてもWebサイトを制作できるツールです。マウス操作で直感的にデザインを制作でき、Webサイトの公開作業も簡単に行えます。

Studioはセキュリティ対策も充実しており、情報セキュリティ管理策のガイドライン規格である「ISO/IEC 27017:2015」の認証を受けています。

第三者機関から安全性の高さを保証されているため、セキュリティ対策を高めてWebサイトを制作したい人におすすめです。

StudioでできるWebサイトのセキュリティ対策

ここでは、StudioでできるWebサイトのセキュリティ対策として、以下の4つを紹介します。

StudioでできるWebサイトのセキュリティ対策

Webサイトの安全性を高めたい人は、Studioのセキュリティ対策の詳細を確認し、導入するのをおすすめします。

また、法人向けのエンタープライズプランでは、万全なセキュリティ対策を実施できるため、Studioの利用を検討される際は、このプランの利用も検討してみてください。

通信や機密情報の暗号化

通信や機密情報の暗号化

Studioで制作したWebサイトはSSL化され、通信内容が暗号化されます

さまざまな情報を安全に送受信できるため、ユーザーが安心して利用できるWebサイトを制作可能です。

SSL化を行うとGoogleから高い評価を得られ、検索結果の画面で上位表示されやすい効果もあるため、集客増加も期待できます

また、管理者が使うパスワードをはじめ、機密性の高い情報は暗号化して保管されます。第三者が盗み見ても解読できないため、管理画面に不正アクセスされるリスクも低いです。

Webサイト上で実行できるスクリプトの制限

Webサイト上で実行できるスクリプトの制限

Studioで制作されたWebサイトは、実行できるスクリプトに制限があります。そのため、第三者に悪質なプログラムを埋め込まれる心配はありません。

訪問したユーザーが悪質なWebサイトに誘導され、個人情報が抜き取られたりパソコンがウィルスに感染したりするリスクを減らせます

アクセス権限の限定化

Studioでは、管理者以外がWebサイトのデータにアクセスできない制限をかけているため、外部からデータベースに不正アクセスされるリスクを抑えています。

この制限により、内部の人がデータを漏洩させる可能性を減らせます。

定期的なセキュリティチェック・アップデート

定期的なセキュリティチェック・アップデート

Studioで使用できるソフトウェアやアプリケーションは、定期的にセキュリティチェックが実施されています

脆弱性がある場合は迅速にアップデートされるため、常に安全な状態で使用可能です。

サイバー攻撃が多様化する中でも、Studioは常に安全な制作環境を提供しているため、最新のセキュリティ対策を施したWebサイトを公開できます

Webサイトのセキュリティ対策を徹底しよう

Webサイトのセキュリティ対策は、企業の信頼を守るために必要な取り組みです。

セキュリティ対策を怠ると、Webサイトがサイバー攻撃を受け、内容の改ざんや顧客情報の漏えいにもつながります

そのほか、企業の信頼が低下し、復旧作業に大きなコストが生じるため、セキュリティ対策は徹底して行いましょう。

セキュリティ対策が整ったWebサイトを制作したい場合は、ノーコードWeb制作プラットフォーム「Studio」の利用を検討してください。

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