散在するWebサイトを統合し、PV225%増・CV10倍超。伊藤忠テクノソリューションズのStudio活用術

業種

情報・通信

従業員数
  • 5,001名〜
  • 利用用途
    • サービスサイト

    Webサイトを見る

    課題

  • ・Webサイトが事業グループごとに乱立し、製品・ソリューション情報が分散。お問い合わせフォームも散在しておりリード情報の一元管理ができていなかった
    ・強いドメインパワーを持つ公式サイト配下にコンテンツが集約されておらず、SEOの強みを十分に活かせていなかった
    ・サイト運用担当が営業出身メンバー中心で、Webマーケティング施策をスピーディーに回せる体制が整っていなかった
  • 解決策
  • ・Studioのカスタムプロキシ機能を活用し、既存の公式ドメイン配下にサブディレクトリ「/keys/」を設置。製品・ソリューション情報やブログ・イベント情報を一本化
    ・HTML等の専門知識がなくても運用できるStudioを導入し、営業出身メンバー中心のチームでもコンテンツ制作・更新・LP量産を内製化できる体制を整備
  • 効果

    ・新設サイトの公開から約8か月でPVが統合前比225%増、CVはStudio導入以前と比べて10倍超を達成
    ・社内の別メディアで公開されていた技術解説記事をリライトし、サブディレクトリ「/keys/」内に移設したところ、検索結果2位を獲得
    ・300近くあった製品のLPを内製で量産できる体制が整い、少人数チームでもPDCAを回せるWebマーケティング基盤を確立

    伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は、AI、データアナリティクス、セキュリティ、クラウドネイティブの4領域を中心に、幅広いサービスを提供する大手ITソリューション企業です。

    同社では、事業グループごとに分散していた製品・ソリューション情報を整理し、Webマーケティングを強化したいという課題感からStudioを導入。主力領域のブランディングと情報発信を担うサイトを新設し、営業出身メンバーが中心の少人数チームで内製運用体制を築いてきました。

    今回は、新設サイトの立ち上げと運用を担う立花様、栗原様のお二人に、Studio導入のきっかけや活用方法、導入後の成果について伺いました。

    全社営業
    トランスフォーメーション推進部

    立花様

    全社マーケティング部

    栗原様

    バラバラだった情報を一本化。強いドメインを活かしたブランドサイト構想に向けて

    ──Studio導入前はどのような課題がありましたか?

    立花様:一番大きかったのは、サイトが乱立していたことです。事業グループごとにページを立ち上げていたので、300程度ある製品やソリューションの情報があちこちに散らばっていて、どこに何があるのかわからない状態でした。お問い合わせフォームも同様で、社内のどこに情報が蓄積されているかも把握しきれていない状況がありました。リード獲得の導線が分散しているためデータ活用も難しく、全社的な連携もしにくい。機会損失が積み重なっているような感覚がありました。

    こうした状況を整理するために生まれたのが、ブランドサイト構想(Keys)です。CTCのコーポレートドメイン(www.ctc-g.co.jp)の配下にサブディレクトリとして「/keys/」を設け、製品・ソリューション情報からブログやイベント情報まで、コンテンツをひとつの場所に集約させる取り組みが動き出しました。

    栗原様:もともとCTCの公式ドメインは強いドメインパワーを持っていて、リード獲得においても有利な環境が整っていたのですが、その強みを十分に活かせていませんでした。そこを改善しようというのが今回の出発点でした。

    ──Studioを知ったきっかけ、導入の決め手を教えてください。

    立花様:当時のチームリーダーがさまざまなツールをリサーチしていた中で、お付き合いのある企業様からStudioをご紹介いただいたのがきっかけです。

    導入の一番の決め手は、カスタムプロキシ機能でした。Studioで作ったページを既存サイトの配下に、サブディレクトリとして組み込める機能です。CTC公式サイトの強いドメインパワーを活かしたWebサイトを構築できるのは、私たちにとって外せない条件でした。

    もう一つ大きかったのが、HTMLなどの専門知識がなくても扱える点です。チームは営業メンバーを中心に組成されており、社内エンジニアのリソースも借りられない状況でした。「本当に自分たちだけで運用できるのか」という不安はありましたが、Studioは実際に触ってみたときの操作感がよく、これなら自分たちでも使いこなせそうだと感じました。

    栗原様:私はHTML・CSSもほぼわからない状態でのスタートでしたが、それでもスムーズに使いこなせるようになったのは、とにかく触り続けたからだと思います。Studio公式のヘルプページを参照するなど、一つひとつ覚えていきました。また、操作に対する不安感をなるべく早く取り除くことも私たちの課題でした。そこで、各メンバーが好きなテーマで1つLPを作成し、その内容についてお互いにプレゼンし合う取り組みもしました。

    営業出身チームがStudioで実現した、Webサイト運用の内製化

    ──実際にStudioを利用してみた感想をお聞かせください。

    立花様:イメージ通りでしたね。難しい知識がなくても使えるし、習熟もしやすかったです。

    印象的だったのが、私たちとは別の事業グループのメンバーにアカウントを発行した際のことです。「このように使ってください」と簡単に説明しただけで、スムーズに利用を開始できました。普段から利用しているメンバーだけでなく、日常的に触れないメンバーでも直感的に操作できる点に、Studioの使いやすさを感じています。

    栗原様:最初はやはり不安でした。デザインエディターを触るたびに「不適切な操作によりページを壊してしまうのではないか」という感覚があったので。それを乗り越えるために運用当初からメンバー間でこまめにコミュニケーションを取り、操作上の疑問点をその場で解消するよう努めました。

    お悩み相談会のような形で、定期的に操作方法を確認する場を設けたりもしました。使っていくうちに「Studioはこういう考え方で作られているんだな」という感覚が掴めてきて、そこからは自分たちの運用にも自然と落とし込めるようになりました。

    ──特に便利だと感じた機能はありましたか?

    栗原様:いくつかありますが、特によく使っているのはCMS共同編集です。複数人で同じページを触るタイミングがどうしても出てくるので、誰かが編集していると他の人が触れない、という状態にならないのは助かっています。

    CMS共同編集

    たとえば「設定したリンクをクリックすると404になる」という場面でも、リモートのメンバーとリアルタイムで同じ画面を見ながら、一つずつ原因を確認できる。あの機能がなければ相当な時間がかかっていたと思います。

    ライブプレビュー

    ライブプレビューも重宝しています。本番公開前に社内関係者や外部ベンダーとイメージを共有したい場面は多いので、実際に動く状態で見せられるのは大きいです。

    既存のMAツールとの連携

    CMSはコンテンツを増やしていくという私たちの方針に合っていますし、既存のMAツールとの連携もスムーズでした。フォームから入った情報をMAツール側に飛ばせるので、個人情報をStudio側に残さずに運用できる。大企業ならではのセキュリティ要件を満たしながら導入できたのは助かりました。

    PV225%増、CV10倍超。埋もれていたコンテンツも検索2位へ

    ──Studio導入でどのような成果が得られましたか?

    立花様:Webサイトを正式公開したのが2025年7月で、そこから約8か月でPVは統合前比で225%まで伸びました。正直、ここまで短期間で伸びるとは思っていませんでした。

    コンバージョンも、Studio導入以前と比べると10倍以上になっています。背景にあるのは、ドメインパワーの効果だと思っています。

    統合前はコンテンツがサイト内で眠ってしまっていて、なかなか検索にヒットしなかったのですが、CTCの公式ドメイン配下に集まったことで見つけてもらいやすくなった。以前は存在しても知られていなかったものが、ようやく届くようになった感覚があります。

    栗原様:もともと弊社内の別メディアにて公開されていた技術解説記事を、リライトをかけた上でサブディレクトリである「/keys/」の中に移設したところ、その記事が検索結果で2位を獲得したんです。もともとポテンシャルのあるコンテンツではあったのですが、以前の環境では十分に露出できていませんでした。それが今回、適切にユーザーへ届けられるようになったと感じています。

    成果が見えてくると社内の他部署からも「Keys内で記事を作りたい」という声が上がるようになってきました。成果が社内を動かす材料にもなっているんです。

    立花様:運用面でも大きな変化がありました。以前は「製品は300近くあるのに、紹介ページがない」という状態がかなりあったんです。それがStudioを使うことで、専門知識がなくても製品ページやLPを自分たちで量産できるようになりました。

    外部パートナーと連携しながらも、ディレクションは自分たちで回せる体制も整ってくると、少人数でもコンテンツを継続的に作り続けられるようになります。これが、今回のPVやCVの伸びにつながっていると思っています。

    栗原様:昨年度は複数の社内オウンドメディアのコンテンツをKeysへ集約するとともに、まずは「量」を作ることに注力しました。記事・資料・LP、とにかく作り切ることを優先し、その積み上げが数字に表れてきたというのが私たちの見解です。今年度はそこに対して分析を行い、「質」の改善を重ねていくことを考えています。

    触るうちにデザインの見方が変わった。Studioが組織にもたらしたもう一つの変化

    ──今後、Studioを活用して取り組んでいきたいことは何ですか?

    立花様:まず数字の目標として、PVを現在の2.5倍まで伸ばしたいと思っています。記事や資料の制作はこれまで通り続けながら、Studioだからこそ実現できる導線設計にも踏み込んでいきたいですね。

    正直、まだStudioの機能をすべて使いこなせているわけではありません。専任サポートの方にも相談しながら、「こういう設計にすると成果につながりやすい」といったノウハウを取り入れ、さらに運用を改善していきたいと思っています。

    栗原様:PV目標の達成はもちろんですが、私たちの本当のゴールはサイトを見てもらうことではなく、そこから案件や商談につなげていくことです。しっかりリードを獲得できるコンテンツを増やしていきたいですね。

    ──最後に、Studioはどんな企業におすすめでしょうか?

    立花様:エンジニアや専門知識を持つ人材が限られている組織には、特に相性が良いと思います。少人数でも運用しやすいですし、大人数で関わる場合でも共通認識やルールが作りやすい。知識がないメンバーがいても直感的に操作できるので、想像するよりもスムーズに運用ができるはずです。

    また、Studioを使い始めてからはデザインの見方そのものが変わりました。他社サイトを見た時にも、「このサイトは何を目的に作られているんだろう」と自然に考えるようになったからです。

    「このサイトは良いな」「どんな意図で設計されているんだろう」といった視点を持つようになり、以前は気にしなかった部分にも目が向くようになりました。Studioに触れ始めたことで、そうした意識の変化が自分たちの中に生まれたのだと思います。

    栗原様:「Webサイトの立ち上げや運用についてやりたいことはあるが、そこに対する知識やスキルがない」と感じている方に、ぜひ使ってみてほしいですね。

    私たち自身、最初のサイト構築は外部のパートナーにお願いしましたが、その後の運用は自分たちで回せるようになっています。WebやマーケティングのバックグラウンドがなくてもStudioなら習熟しながら形にできます。

    公開当初は、コンテンツチェックや挙動確認もかなり慎重に進めていました。ここまで大きなトラブルもなく運用できているのは、Studio自体の品質があってこそだと思っています。エンタープライズ規模の企業でも安心して運用できる。その実感が、私たちにとって一番の信頼につながっています。

    ※掲載内容は取材当時のものです。

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