ランディングページを制作するメリットとは?構成要素や作り方も紹介
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2024.08.21
Updated:2025.06.16
ランディングページとは、自社商品・サービスに関する情報を1枚の縦長のレイアウトにまとめたものです。この記事では、ランディングページの概要や制作メリット、作り方に関して紹介します。

ランディングページとは検索エンジンやWeb広告など、さまざまな流入経路からアクセスしたユーザーが最初に目にするページです。
最初にアクセスしたページを指すため、トップページや事業紹介など、流入経路やユーザーによってランディングページの内容は異なります。
また、Webマーケティングの場合、ランディングページは、自社商品・サービスに関する情報を1ページにまとめたものとして位置づけられています。
縦長のレイアウトで構成されており、ユーザーは上から順番に読み進めていくだけで、商材に関する情報を集められる点がメリットです。
この記事では、ランディングページの構成や活用するメリット、制作方法に関して紹介しています。オンラインでの集客強化や収益向上に取り組んでいる方は、最後までご覧ください。
ランディングページ(LP)とは

ランディングページとは、検索エンジンやWeb広告、SNSなどを経由したユーザーが最初にアクセスするページです。「Landing Page」の頭文字を取って「LP」と訳される場面も多いです。
ランディングページは「広義」と「狭義」の2つの意味合いで使用されています。広義のランディングページとは、冒頭で述べたとおり、ユーザーが最初に目にするページのことです。
一方、狭義のランディングページとは、商品の購入や資料請求など、購入に関連する行動をユーザーに促すページです。商品やサービスに関する情報が、1枚の縦長のレイアウトにまとめられています。
Webマーケティングで使用されるランディングページは、狭義のページを指します。
ホームページとの違い
ランディングページとホームページの違いに関して、以下の表にまとめました。
ランディングページ | ホームページ | |
目的 | ・購買に直結する行動の喚起 | ・情報発信 |
構成 | ・1ページ完結型 | ・複数のWebページで構成 |
掲載する情報 | ・商品やサービスに特化 | ・サイトの種類によって変動 |
成果獲得までに必要な期間 | ・短い | ・長い |
主な流入経路 | ・Web広告 | ・オーガニック検索 |
ホームページを制作・運用する際は、主に情報発信を目的とします。たとえば採用サイトの場合、事業内容や募集要項、求める人物像などを提示し、求人への応募数を増やすのが目的です。ランディングページと比べて、ターゲット層も幅広いのが特徴です。
一方、ランディングページの場合、商品購入や会員登録など、ユーザーに購買行動を促すために制作します。ターゲット層が明確なため、効果測定もしやすいのが特徴です。
リスティング広告やディスプレイ広告など、Web広告と連携すると、より多くの方に自社商品やサービスをアピールできます。ホームページと比べて、短期間で成果の獲得が望める可能性がある反面、広告の制作や運用、ABテストの実施など、多くの手間がかかります。
ランディングページを制作する4つのメリット
ランディングページの制作によって得られるメリットは、以下の4つです。
コンバージョン率が高くなる
ユーザーの購買意欲が高まる
Web広告と連携できる
現状の課題を発見できる
それぞれ解説していきます。
コンバージョン率の向上が期待できる

ランディングページを制作することで、コンバージョン率の向上が期待できます。
ページ全体が、特定の商品やサービスに関する情報を中心に構成されているため、ユーザーは必要な情報を効率的に得られます。
また、コンバージョンへの導線が確保されており、ユーザーはすぐに商品の購入やサービスの申し込みが可能です。

参考サイト:飲食ジョブズ | サービスLP
ただし、ランディングページを制作しても、すぐにコンバージョン率が高まるとは限りません。思うように成果が獲得できない場合は、ユーザーの離脱しやすい箇所や原因を把握し、改善する姿勢が求められます。
また、効果測定の際は、商品やサービスの魅力を正確に伝えられているか、事前に設定していたペルソナとズレていないか、あわせて見直しましょう。
ユーザーの購買意欲が高まる

ランディングページは、ユーザーの興味や購買意欲が高まるように設計しましょう。
ファーストビューでは魅力的なキャッチコピーや画像を用意し、ユーザーの関心を惹きつけます。

参考サイト:行田在来枝豆さきたまめLP
次に、ボディでユーザーに具体的な課題を提示したあと、自社商品やサービスを紹介します。具体的な機能やメリット、実績なども交えながら説明すると効果的です。
また、ランディングページでは、購入へのハードルが低い商品や気軽に試せる商品との相性が良いです。たとえば、食料品や美容品、サプリメントなどが適しています。
Web広告と連携できる

ランディングページは、リスティング広告やディスプレイ広告など、Web広告との連携が可能です。
Web広告のリンク先としてランディングページを設定し、広告の内容に興味をもったユーザーをランディングページへ誘導する仕組みです。自社商材への関心や購買意欲が高い見込み顧客を効率的に集められます。
また、Web広告は、検索エンジンやWebサイト、SNSなどさまざまなメディアに掲載が可能です。ランディングページだけで情報を発信するよりも、より多くの方に自社商品やサービスを認知してもらえるでしょう。
現状の課題を発見できる

ランディングページは、現状の課題を把握しやすい点も特徴です。
シンプルな構成のため、情報が絞られています。そのため、ユーザーが離脱する原因や離脱しやすい箇所、コンバージョン率が低い原因を特定しやすいです。
また、Googleアナリティクスといったアクセス解析ツールを利用すると、セッション数や直帰率、コンバージョン率などの指標を、より詳しく可視化できます。
ランディングページは3つのパートから構成
ランディングページは主に以下の3つから構成されています。
ファーストビュー
ボディ
クロージング
それぞれ解説していきます。
ファーストビュー

ファーストビューは、ランディングページにアクセスしたユーザーが最初に目にする部分です。続きを読んでもらうには、商材の強みや導入メリットなど、ユーザーが興味のある情報を伝えなければなりません。
ユーザーは自身に必要な情報が書かれているかどうか、約3秒で判断するといわれています。早期離脱を避けるには、キャッチコピーや画像を用いて「自分にとって価値がある情報」と印象づけることが重要です。
ボディ

ボディは商材の強みや導入メリット、導入実績数など、自社商品やサービスの特徴をアピールする部分です。ランディングページの中心的な役割を担っており、コンバージョン率に大きく影響します。
自社商品やサービスがユーザーにどのような利益をもたらすか、文章や画像、グラフなどを使い、わかりやすく伝えましょう。また、メディア掲載の実績や導入事例を紹介するのも効果的です。
ユーザーが抱える課題解決に役立つと示すことで、購買意欲の向上につながります。
クロージング

クロージングとは、商品の購入や申し込み、会員登録など、購入に直結する行動を促す部分です。ユーザーの購買意欲が低下しないよう、自社商品やサービスの魅力、導入メリットなどをアピールします。

参考サイト:alpremio|授乳シートならアルプレミオ
購入を迷っているユーザーの離脱を避けるため、特典や限定性などを記載し、購入の必要性をユーザーに感じてもらうことも重要です。
ユーザーが抱える不安を解消するため、よくある質問やサポートコンテンツ、保証期間などを掲載することも効果的です。
ランディングページを構成する7つの要素
ランディングページの3つの基本パートは、以下7つの要素から構成されています。
キャッチコピーやアイキャッチ画像
CTAボタンの設置
ユーザーからの共感を獲得
自社商材に関する情報
導入事例やお客様の声
よくある質問と商品購入の流れ
入力フォーム
それぞれ解説していきます。
キャッチコピーやアイキャッチ画像

ファーストビューには、アイキャッチ画像とキャッチコピーが使われています。
ユーザーはファーストビューを見てから、約3秒で「自分にとって必要な情報があるか」を判断します。ページ全体を読み進めてもらうには、ユーザーのニーズを反映したアイキャッチ画像やキャッチコピーを作成しましょう。
たとえば、男性用のスキンケア商品を紹介するとします。キャッチコピーには「乾燥肌を根本からケア」や「モテ肌」など、ユーザーの感情に寄り添ったキーワードを入れます。
また、きれいな肌のモデルをアイキャッチ画像にすることで、より自社商品への期待感や関心を高められるでしょう。
CTAボタンの設置
CTA(Call To Action)ボタンは、購買に直結する行動をユーザーに促すためのボタンです。「商品購入はこちら」や「会員登録はこちら」などと促し、コンバージョンの獲得につなげます。
クリック率を高めるためにも、CTAボタンを設置する際は以下の点に気を配りましょう。

また、購買意欲が高まっているユーザーを逃がさないよう、ファーストビューにもCTAボタンを設置することも効果的です。
ユーザーからの共感を獲得

「疲労が抜けずに困っていませんか?」や「体重増加に悩んでいませんか?」など、ターゲットユーザーが抱えている課題を先に提示し、ユーザーからの共感を得ます。
理由として、課題を提示してから自社商材の特徴を説明した方が、ユーザーの関心や購買意欲を高めやすいためです。
文章は自社商材のターゲット層やビジネスモデルにあわせて設定しましょう。
また、ユーザーのニーズを把握するため、商品やサービスについてのアンケートを取ることも効果的です。
自社商材に関する情報

自社商材の品質や性能、導入メリットなど、自社商品やサービスの魅力をアピールします。どのようなメリットをもたらすか、どのような課題を解決できるのかを伝えることで、ユーザーに与える訴求力が高まります。
また、商品やサービスの画像を掲載しておくと、ユーザーが購入後に利用するイメージを描きやすいでしょう。
導入事例やお客様の声

自社商材を利用した人の声や体験談、サービスの導入事例などを掲載します。
はじめて利用する商品やサービスの場合、「本当に悩みが解決できるのか」と不安を抱えているユーザーも多いでしょう。実際に利用した人の感想は説得力があり、ユーザーの疑問を解消できるため有効な手段です。
導入事例や顧客の体験談を掲載する際は、ターゲット層と似た悩みや、課題を抱える方の事例を選びます。
「同じ悩みをもつ人が、自社商品(サービス)の利用によって悩みを解決できた」との事例は、ユーザーの心にも響きます。
よくある質問と商品購入の流れ

よくある質問と商品購入の流れを掲載する目的は、ユーザーの悩みや不安を軽減し、コンバージョン獲得率を高めるためです。よくある質問には料金や保証期間、サポートコンテンツなど、ユーザーが気になる内容を選び、Q&A形式で説明します。
また、商品購入の流れはユーザーが正確に理解できるよう、図解付きで説明するのがおすすめです。
入力フォーム

入力フォームは、コンバージョン率に大きく影響する要素のひとつです。
業界や商材によって変動があるため、参考データとなりますが、入力フォームで離脱したユーザーは平均40〜50%、多いと70%といわれています。入力フォームまで読み進めたユーザーのうち、2〜3人にひとりは申し込みの直前で離脱している計算です。
また、ユーザーが離脱しないように、以下の点にも気を配りましょう。
入力項目を最小限にする
誤記や入力漏れが起きるたびにエラーメッセージを表示する
チャットボットを表示する
1件でも多くのユーザーに自社商品やサービスを利用してもらうためにも、入力しやすいフォーム作成が必要です。
ランディングページの作り方
ランディングページの制作手順は以下のとおりです。
ランディングページの制作目的と目標を明確化
ターゲットの選定
全体の構成を作成
ワイヤーフレームを作成
各パートのキャッチコピーと文章を作成
デザイン
コーディング
公開・効果測定
まず目的とターゲットを明確にします。次に、全体の構成と具体的なワイヤーフレームを作成し、各パートのキャッチコピーと文章を考案します。その後、デザインとコーディングを行い、公開後の効果測定の結果を元に、見直しを行いましょう。
ランディングページの作り方に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
>参考記事: ランディングページ(LP)の作り方|構成・費用・作成ツールまで解説【無料テンプレートあり】
ランディングページを制作する手段
ランディングページを制作する方法には、以下3つの方法があげられます。
制作会社に依頼する
MAを活用する
CMSを活用する
それぞれ解説していきます。
制作会社に依頼する

制作会社を活用するメリットは、訴求力に優れている点です。制作会社には豊富なノウハウがあるクリエイターが多数在籍しており、自社の要望を反映した仕上がりが望めます。
Web広告の出稿やSEOなど、複数のマーケティング施策を依頼できるため、より多くの方に自社商材を認知してもらえる可能性が高まります。
制作会社に依頼する際は、事前に5社程度の企業から見積を取得しましょう。理由として、ランディングページの制作費は、作業内容の範囲や素材の制作有無、納品形式など、複数の要素によって変動するためです。
複数の会社から見積を受け取ると、制作費や提案内容を比較でき、依頼先を絞りやすくなります。
以下の記事で、ランディングページの制作実績が豊富な企業を紹介しています。こちらもご覧ください。
>参考記事: LP制作が得意な制作会社8社|参考事例・費用目安あり
MAを活用する

MA(マーケティングオートメーション)とは、見込み顧客の管理やマーケティング業務を効率化できるシステムです。MAを活用するメリットは、多くのツールでアクセス解析機能が搭載されている点です。
MAの導入によって、ユーザー属性や流入経路など、さまざまなデータを把握できます。SNSやWeb広告、メールへのクリック率も測定できるため、ユーザーがどのような情報に興味をもっているか、把握しやすいでしょう。
MAを選定する際は、自社の課題に見合った機能が搭載されているか確認が必要です。たとえば、Web広告やSNSなど、複数の顧客チャネルに対応可能なMAを選ぶと、より多くの見込み顧客と接点をもちやすくなります。
また、MAによってはBtoBかBtoC、どちらかに特化しているケースもあるため、自社のビジネスモデルに合ったツール選定が求められます。
CMSを活用する

CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは、コーディングなしでWebサイトの構築・運用ができるシステムです。
CMSの多くは、LPOかSEOに関する機能を搭載しています。LPO(ランディングページ最適化)とは、ランディングページでのコンバージョン率を高めるための施策です。
CMSによっては、ABテストやアクセス解析、キャンペーン分析などを搭載しており、目標の達成状況や課題を数値で把握できます。
一方、SEO(検索エンジン最適化)とは、GoogleやYahooなど検索エンジンで上位表示を目指すための施策です。ランディングページはWebサイトのページと比べて、情報量が少なく更新頻度も低いため、検索順位が伸び悩む傾向にあります。
CMSにはレスポンシブデザインの実装やタグ設定など、SEOに役立つ機能が搭載されており、上位表示の確率を高められます。アクセス解析ツールとの連携に対応したCMSも多く、効果測定もスムーズに進められるでしょう。
CMSは大きく分けると3種類あるため、事前に特徴を理解しておくことが重要です。
3種類のCMS
オープンソース型とパッケージ型、クラウド型の3種類について、個々のメリット・デメリットを以下の表にまとめました。
オープンソース型 | パッケージ型 | クラウド型 | |
導入方法 | ・ソースコードがインターネット上に無償で公開されている | ・CMSのライセンスを購入後、サーバーにインストールして利用する | ・CMSを提供するベンダーのサーバーを利用する |
メリット | ・全体的に費用を抑えられる | ・法人をターゲットにした商品が多い | ・導入や維持費を抑えられる |
デメリット | ・サーバーやドメイン取得が必要になる | ・初期費用が高い | ・カスタマイズ性が低い |
ランディングページを制作する際、自社の用途や目的にあわせたCMSを選ぶことが大切です。
また、クラウド型CMSを導入する場合は、Studioを選ぶのがおすすめです。Studioにはデザインテンプレートとフォントが豊富に搭載されており、デザイン性に優れたランディングページを制作できます。
以下のリンクからStudioの制作事例やテンプレートを確認できます。仕上がりのイメージを掴んでおきたい人は、ぜひご覧ください。
>参考記事: 実際にStudioを使って作られたWebサイトの事例はこちら

ランディングページを制作してコンバージョン率を高めよう
ランディングページを制作する手段は、自社制作と制作会社への依頼、大きく2つに分けられます。自社制作の場合は、CMSを活用するのがおすすめです。CMSの活用によって、ノーコードでランディングページを制作できます。
また、GoogleAnalyticsやHubSpot Trackingなど、アクセス解析ツールと連携した場合、目標の達成状況を分析できます。
CMSのなかでも、Studioは15万以上のサイトに利用されているツールです。ノーコードでアニメーションやタイポグラフィなどを実装できるため、デザイン性に優れたランディングページを制作できます。
ランディングページの制作を検討している方は、ぜひStudioの導入をご検討ください。

Studio
次世代のノーコードWeb制作プラットフォームを謳うノーコードツールです。デザインから、公開、CMSまで、すべてがここに。