全部好きだからこそ、バランスを。新進気鋭のファッションイラストレーター・Osakuに聞く、スローライフの秘訣
"ポートフォリオサイトのおかげで「こういう者です」というまとまったプレゼンテーションがいつでもすぐにできるように。"
Osaku
"ポートフォリオサイトのおかげで「こういう者です」というまとまったプレゼンテーションがいつでもすぐにできるように。"
Osaku
"ポートフォリオサイトのおかげで「こういう者です」というまとまったプレゼンテーションがいつでもすぐにできるように。"
Osaku
自己紹介をお願いします。
ファッションイラストレーターのOsaku(おさく)です。
平日は都内のスタートアップ企業「PETOKOTO」で仕事をして、土日にファッションイラストレーターとして活動をしています。イラスト業の方は、主に女性向けのファッション誌やデジタルメディアにて挿絵や表紙のイラストを担当しています。

会社の方ではどんなお仕事を?
ペット関連のスタートアップ企業でSNSのコンテンツディレクションの仕事を行っています。
私自身、愛犬家であり、以前から保護犬猫の殺処分や飼育放棄などの社会問題に興味があって、そういった問題を解決したり、未来のペットライフをつくっていくサービスに共感して、ジョインしました。
毎日配信する投稿の内容を考えたり、フォロワーさんと一緒に楽しめるイベントを企画したり、投稿画像のデザインをしたりと様々です。
去年までは都内にオフィスがあって毎日通っていたんですけど、コロナをきっかけにフルリモートに移行したので、茅ヶ崎に引っ越しをしてリモートワークをしています。
自分の好きなことをかけ合わせ、拡げていく
週末は、イラストを描かれるんですね。
そうですね、イラストのお仕事が入っているときは、土日は朝から夜までがっつりラフ制作やデータの作成などを行っています。
お仕事が入っていないときは、自分の好きな絵を自由に描いていたり、ふらっと近所の海まで歩いて、ビーチにいる人をこっそりスケッチしたりします(笑)
テイストとしては、懐かしさを感じる女の子のファッションや海が大好きなので、海沿いに住んでいる女の子のライフスタイルを想像したり、80〜90年代の服を調べたりして、イラストを描くことが多いです。

昔からイラストは描かれるんですか?
子供の頃から女の子のコーデを自分で考えて描くことが好きでよく描いていました。そのまま高校・大学とデザイン系の学校に進み、制作に励んでいましたが、社会人になってから、かれこれ7年くらいは完全にイラストを描くことから遠ざかってしまっていたんです。
だけど、コロナの流行で自分の時間が増えたのをきっかけに、もう一度自分を見つめ直して、好きなことである「ファッション」と、もともとやっていた「お絵かき」っていうところを組み合わせて何かできるんじゃないかと思って、イラストを描き始めました。
そこからどんな経緯でお仕事に?
イラストを描き始めた当初は、自分の「ファッション好き」「描いていて楽しい」という気持ちが優先で、インスタグラムをただマイペースに更新していくだけだったので、特にお仕事にすることは考えていませんでした。
ある時、たまたまインスタグラムがメディアの編集者さんの目に止まり、DMやポートフォリオサイトのメールからご依頼を頂いて、お仕事に繋がっていったんです。
SNSからリアルへ、着実に掴んだ夢
初めてのイラストのお仕事はどんなものでした?
今、STUDIOグッズとして展開のある、『LIGHT UP COFFEE』さんとのコラボコーヒーのイラストが、実は私が初めて仕事として描いたイラストです。たまたま知り合いだった代表の石井さんに「Osakuさんのイラストが今度作りたいグッズのテイストに合うから」と依頼をいただいて。

メディアのお仕事より、STUDIOとのコラボが先だったんですね!
実はそうなんです。そういう「実際に商品化された」という実績もあって、その後メディアの方のお声掛けもいただけたのかもしれません。
今までで一番印象的だったお仕事は?
ファッションイラストを描いていて、「いつか女性メディアのお仕事ができたらいいな」とぼんやり思っていた中で、 LINEさんが手がけているスマホマガジン『Toss!』というメディアで表紙や挿絵を描かせてもらったお仕事が印象的です。依頼の際に「ファッションの企画だったらOsakuさんがいいよね」という感じでお声がけをいただいたと聞いていて、その経緯も含め、自分のイラストが評価されたことがとても嬉しかったです。
あとは、今年の3月・6月に発売された『HONEY』という女性向けのビーチライフスタイルマガジン。
その雑誌をずっと何年間もファンで読んでいたんですけど、なんとご縁があって、『HONEY』さんから誌面の挿絵を依頼してもらって。2021年3月号では、7ページほど描かせてもらって、憧れの雑誌に掲載されたことがもうすごく、嬉しくて死にそうだった思い出があります。

コロナをきっかけに、憧れていたライフスタイルへ
イラストを描くやりがい、モチベーションはどんな部分ですか??
最初は、自分の好きなファッションやコーディネートを描けたら幸せ、ハッピーという感じだったんですが、最近お仕事として依頼してもらうようになってからは自分の中で意識が変わった部分があって、メディアさんへの掲載数や露出が増えることが純粋に嬉しいです。
あと、今後考えていることとしては、メディアに限らずいろんな企業さんだったりインフルエンサーさんだったり、今暮らしている茅ヶ崎のローカルのショップさんだったりとコラボして何かを表現したり、作って行きたいという思いがあります。家にこもってイラストを描くだけじゃなく、町を出歩いて飲みに行ったり、美味しいご飯を食べがてら、地元の人に声をかけて関係性づくりをしようと頑張っていたりします。
そうやって自分の活動を広げていくことに対するワクワクも、今はイラストを描くモチベーションになっていますね。
地域に根ざした活動への思いがあるんですね!そもそも、茅ヶ崎という地域に移住したのにはどんな理由があったんでしょう?
移住の理由はたくさんあって、まずはもちろん、会社がフルリモートになり、都内で暮らす必要があまりなくなったのが大きなきっかけでした。
「茅ヶ崎」である理由で言うと、数年前にたまたま別のお仕事で茅ヶ崎や湘南エリアの暮らしや地域性を調べたり、あちこちロケハンをしたことがあって、その際に湘南エリアの魅力を知って感動して。
いつかこんな素敵なエリアで海を見ながら暮らしたいと言う願望を、以来ずっと温めていたので、ちょうどコロナが流行ったタイミングを「チャンスだ!」とばかり移住してきました。
そしてもう一つ、『HONEY』の影響や旅行先でサーフィンの体験をして楽しかったという理由で、サーフィンに本格的に挑戦してみたかったというのもあります。まだまだテイクオフができない日も多い程度の実力ですが、移住してから日々サーフィンにチャレンジしています。

心身のバランスと、ヘルシーに向き合う暮らし
どのくらいの頻度で海に?
季節によって変わるんですが、夏は週に3回くらい海に入っていて、冬は寒いからちょっとサボって、大体GWくらいからは週に1〜2回は海に入っています。
憧れのサーフィン、始めてみてどうですか?
自分の心身の健康にはすごくいい変化がありました。
早寝早起きになるし、食生活がすごく変わっていきましたね。
メンタル面でも、リモートでずっと家で引きこもって仕事をしていると、メンタルが落ち込んだり、ちょっと体調が悪くなることってあるかと思うんです。そういうときにパッと30分、1時間、海に入るだけで、状況が変わっていなくても自分の精神面がすごくリフレッシュできるので、ポジティブになれて、結果事態の好転につながる、みたいな場面が結構あって、移住は正解だったなと感じています。

この暮らしの一番楽しい、癒しの瞬間は?
癒しはやっぱ、海だなあ。海がすぐ見えることで、精神的に癒されてますね。すごく助かってるなって思っています。
茅ヶ崎に引っ越してからオフラインでの人との繋がりや交流が増えて、海に行けば近所のお友達や行きつけのお店の方もサーフィンしているので、いつもアットホームな雰囲気を味わえることが楽しいです。
会社、趣味、副業のバランスはどんな感じ?
イラストもすごく大好きな仕事であって、どんどんいろんなことにチャレンジをしていきたいと思っているんですけど、私、本業で勤めている会社もすごく大好きで。
会社の今のビジョンだったり、サービスがすごく好きだから、そっちにもすごく入れ込んでいて、100:0とかじゃなくって、ときどきバランスを整えながら、本業も副業も、両方頑張っていきたいです。
この先、実現したいことはありますか?
茅ヶ崎含め湘南エリアには、飲食やサーフショップなど楽しい個人経営のお店がたくさん点在していて海が好きな人が多いですよね。いつかそういった素敵なショップさんと一緒に何かやってみたいと思っています。
暮らしについては特に、「もっといい所に住みたい」「グレードアップしたい」っていうのはなくって、今の茅ヶ崎での生活が気に入っています。自分の身の丈にあった住まいと海を近くで感じられるライフスタイルがいいなと考えています。
広大な海のそばで、足るを知る暮らし。本当に素敵な人生を実現されていますね!

ポートフォリオは、今の自分をプレゼンテーションする最良のツール
ポートフォリオサイトについて伺います。ウェブサイトを作った経験、デザインツールを触った経験は?
Adobe PhotoshopやIllustratorは、本業の仕事で触ったりするんですが、ウェブサイトは最近作ってないですね。
小中学校の時に流行ってた「ホムペ」とかそういうのは作ったことがあった気がしますが、 SNSが普及してからはその流れで、Twitterとインスタグラムをやるだけでした。
なので、イラストの活動を始めたものの、自分のポートフォリオっていうものはなく、インスタグラムだけが発信の場という状態でした。
STUDIOでポートフォリオサイトを作ってみて、どうでしたか?
最初は、Webのデザインの知識もコードの知識も無いから、本当にさっぱりで全くわからなかったので、STUDIOさんが YouTubeで出されているビギナー向けのレクチャーの動画を見て勉強しました。
デザイナーさんに手伝ってもらってポートフォリオ制作に入ったんですが、やっぱり初めのうちは使い方にすごく迷って。慣れるまで大変だったんですけど、1時間とか2時間とか遊びで使っていくと、割とパワポとかイラストレーターみたいな感じでサクサク作れるな、と。レイアウトだったり、自分のやりたいように組み立てたり編集できる感じが、すごく楽しくなっていきました。

完成したポートフォリオは、どのように使っていますか?
今までは、SNSで自分のイラストをアップするだけだったんですけど、やっぱりSTUDIOでポートフォリオを作ってから、普通の遊びで書いているようなイラストと仕事で描いた実績を、系統立てて、経歴なんかを添えて相手にプレゼンテーションができるから、やっぱりめちゃくちゃ作って良かったと思っています。
特に私、いろんな編集部さんや企業さんに営業メールを送ることがあって、ポートフォリオサイトのおかげで「こういう者です」「こういうのが描けます」というまとまったプレゼンテーションがいつでもすぐにできるのが助かっていますね。
STUDIOをお勧めしたい人は?
私のようなイラストレーターさん、クリエイターの方々ですね!
営業をしていくにつれて、やっぱりメール文であったりインスタグラムだけでは、なかなか自分の良さであったり、作品のことを伝えきれないことは実感する場面もあるかと思ってて、自分の仕事のビジネス面のレベルを上げていくには、いいポートフォリオを使ったプレゼンは本当に重要だと思います。
私の場合は、Web制作の知識が全然なかったので、最終的にはクオリティを上げるため、STUDIO PartnersというSTUDIO制作のプロの方々にお手伝いいただいて、自分の満足するポートフォリオサイトを完成させることができたんです。
同じくWeb関連の知識が全然ない方には、そうやってプロを頼ることも視野に、一緒に作り上げていくやり方もおすすめしたいなって思いますね。
本日は、素敵なお話をありがとうございました。 これからのご活躍もとても楽しみにしています!

Osaku
1993年生まれ。ティーン誌の編集、商業施設の広告制作、SNSのコンテンツディレクションなどを経て、2020年11月よりファッションイラストレーターとして活動。「HONEY」「Toss!」などの女性向け媒体で表紙や挿絵を担当。
https://osaku2020.studio.site/