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ノーコードWeb制作会社とSHIFTBRAIN、STUDIO DETAILSが徹底議論。ノーコードはWeb制作を変えるのか。

Text by Masami Nakahama, Photography by Hideyuki Uchino

@STUDIO DESIGN AWARD 2022, WHAT CAFE (Tennozu, Tokyo)

"大切なのは、人が意志を持ってクリエイティブを突き詰めてゆくこと。コードとノーコードは対立ではなくて共存し、ノーコードの進歩はクリエイティブ全体に価値をもたらすだろう"

"大切なのは、人が意志を持ってクリエイティブを突き詰めてゆくこと。コードとノーコードは対立ではなくて共存し、ノーコードの進歩はクリエイティブ全体に価値をもたらすだろう"

"大切なのは、人が意志を持ってクリエイティブを突き詰めてゆくこと。コードとノーコードは対立ではなくて共存し、ノーコードの進歩はクリエイティブ全体に価値をもたらすだろう"

2023年2月、東京・天王洲で開催されたSTUDIO DESIGN AWARD 2022の授賞式において、標記のパネルディスカッションが行われた。参加者は、企業として戦略的にSTUDIOを導入しているアールイーデザインの渡辺氏、あらゆる「ブランドデザイン」にこだわるSTUDIO DETAILSの久保氏、そしてデザイン、テクノロジーを得意としたブランディングスタジオ、SHIFTBRAINの鎌田氏。スタンスの異なる3名に加え、ファシリテーターとしてgazの吉岡氏を迎え、STUDIOを使用してみての感想からはじまり、デザインとは何かというクリエイティブの本質にも触れた、刺激的なディスカッションとなった。

登壇者(写真左から)
鎌田 亮平(SHIFTBRAIN執行役員 / アートディレクター / Paraph編集長)
都内のバー、幼稚園、企業のイベントなど様々な場でマジシャンとして出演した後、デザイナーの道を進む。現在はデザイナー時々マジシャンとして活動中。エンターテイナーの体験で得た「人に感動ときっかけを与える」を意識しながら日々デザインによる課題解決に取り組んでいる。

久保 慶護(株式会社エックスポイントワンCEO・株式会社スタジオディテイルズCTO)
2009年 京都大学在学中に株式会社エックスポイントワンを創業後、2012年にCTOとしてスタジオディティルズにジョイン。経営課題に深くアプローチし、現場を巻き込んだ改善をテクノロジーとデザインの両面から推進することを得意とする。

渡辺 祐樹(Re:design 代表取締役)
建築系の大学在学時からWEBのインタラクティブな表現の面白さに魅せられ独学でWEB制作をはじめる。 卒業後、デザイナーとして都内制作会社勤務。2008年7月に独立し、故郷である栃木県那須塩原市にてRe:designを創業。

吉岡 泰之(株式会社gaz 代表取締役CEO)
フランスでディスプレイ広告を研究したのをきっかけにデザインの世界に。学生フリーランスを経て、株式会社ZOZO傘下の株式会社aratanaのデザイナーとしてECのUIデザインに従事。その後スタートアップのCDOを経験後、自身が代表を務める株式会社gazを創業。アクセシビリティやユニバーサルデザイン領域も専門性があり、その知識を活かし、福岡市ではDXデザイナーとして活動。

デザイナーが1人で完結できる、STUDIOならではの業務フロー

すでにSTUDIOを業務に導入している吉岡は、STUDIOのメリットとして、デザイナーが一人でプロジェクトを推進・完結できることを第一にあげた。渡辺がSTUDIOに出会う前は (そして今でも大半は)分業体制で行っているという。デザイナーはデザインだけを行い、コーディングやプログラムはエンジニアが行う。

渡辺「自分がデザインもコーディングもしていたのは遠い昔の話で、最近までは分業こそが正しい進め方だと思っていました。でも、同時に分業の難しさも感じていた。デザイナーとエンジニア間のコミュニケーションロスで、差し戻しなども多い。そういう時間がもったいないと思っていました」

1年ほど前、渡辺自身がはじめてSTUDIOを使ってみた。

渡辺「久しぶりにデザインから公開まで、一人で完結できたんです。あ、これでいいじゃないか、と思った。正直なところ、自分で使うまではSTUDIOでここまでできるとは思っていませんでした」

一人で完結できるということは、スタッフ間のコミュニケーションロスがない。また、使い方をクライアントに教えれば、更新も自分たちの手から離すことができるということだ。

渡辺「デザイナーとノンデザイナーの境界が変わったと感じました」

それから渡辺はSTUDIOの導入をすすめることになる。会社には、いろいろな習熟度のスタッフがいる。グラフィックデザインはできるが、Webはこれから学ぶ者、デザインは完璧だけれども、コーディングは敷居が高いと感じている者など。

渡辺「デザインだけができる若い子にSTUDIOを触らせたら、いきいきとして、短期間で画面設計、デザイン、実装、顧客のアフターフォローまで一人でこなせるようになったんです。これはSTUDIOがあったからこそできるようになった業務フローです。もちろん制作の効率も格段にあがりました」

想像以上の進化を遂げていたノーコード制作

鎌田と久保は、今回はじめてSTUDIOを触ったという。共通した感想は、ノーコードでここまでできるようになっていたのかという驚きだ。

久保「以前のノーコードツールは制約が多かったので、STUDIOにもそれほど期待はしていなかったんです。しかし、今回のアワードの作品を見てもわかるように、そのアウトプットは以前とは違う次元に来つつありますね」

エンジニアとして技術的な観点にも注目した。画面上で自由にレイアウトできるなど、柔軟性が高いのに、生成されるコードがきれいだという。

久保「開発ツールでソースを開いてみたら、何の問題もないコードで驚きました。昔のツールは自由度はあるけれど、生成されたコードを見たら “終わっている”というようなソースでしたからね」

鎌田も、ノーコードでここまでできるのかと衝撃を受けたという。

鎌田「僕もデザイナーなので、コードは書けないんです。書こうと思っても敷居が高いし、時間もかかる。STUDIOならデザイナーでも抵抗なく触れるんじゃないかと思いました。スクラッチでコードを書いて制作している僕らにとっても、ノーコードでここまでできるというのは脅威を感じます」

「コード VSノーコード」。ノーコード制作は主流になるか?

STUDIO導入済みの渡辺、今回さわってみた久保、鎌田ともにSTUDIOの可能性は感じているようだ。では、議題のサブテーマに提示された「ノーコード VS コード」、ノーコードによるサイト制作が、スクラッチでコードを書くスタイルにリプレイスされていくのだろうか?

この点に関しては、鎌田も久保も懐疑的だ。

鎌田「僕は、すべてのWeb制作がノーコードに置き換わるとは思いません。スクラッチでコードから書くというのは、その人がつくるからこそそういう動きになる、感情が揺さぶられる、というところがあると思うんです。全部がノーコードになってしまったら、そういう部分を失ってしまうんじゃないかという懸念がある。だから、どちらか一方ではなくて、目的によって使い分ける未来が来るのではないかと思います」

同じ問いに対して、久保の答えはもう少し好戦的だ。

久保「ぼくらはお客さんのブランドにとって必要な場面で、インタラクティブでユニークな表現を生み出してきたと考えてます。ぼくらがそういう表現を作ったあとに、仮に同じレベルまでノーコードできるようになったとしても、さらにその上の上をつくっていくというのがぼくらの役割だと思っています」

デザイナーやエンジニアという職人としても、企業としても、クリエイティブのトップラインを走りつつけていきたいという強い思いがある。

久保「ノーコード VS コード」とあえて言うならば、ノーコードは絶対に負けたくない相手ですね(笑)」

渡辺は、少し違う角度から説明をしてくれた。ノーコードは一つの手段であって目的ではない。

渡辺「何で作るかよりも、何を作るかが大事だと思っています。たとえば、デザインをするのにFigmaとXDどちらがいいか、みたいな議論があるけれど、お客さんにとって良いものができるかどうかが大事なのであって、どちらで作ってもかまわない」

Web制作は将来的に、フルスクラッチのコードでつくった高額なサイトと、STUDIOのようなノーコードで効率よく、しかし一定のクォリティは担保されたものと二極化がさらにすすんでいく、あるいはすでにそうなっていると言う。

渡辺「うちはSTUDIOを使って効率よく制作を行うことで、お客様の利益になるものをつくっていこうと考えています。だから、ノーコードであることにこだわっているわけではなくて、あくまでそれを実現する手段としてとらえています」

これからのSTUDIOとの付き合い方

ディスカッションの総括として、STUDIOとの今後の関わり方について意見を聞いた。

渡辺は、STUDIOはデザイナーにとってのもう一つの武器になるという。

渡辺「デザイナーとして独立したときに、デザインだけでコーディングはやりませんというのでは、フリーランスとしては厳しいのが現実です。そこにSTUDIOという武器があれば、1人で最後まで完結できる。デザイナーが1人で完結できるというのは、会社にとっても、個人にとってもすごいメリットなのです」

久保は、自身の会社での導入はまだ先になるだろうと言いつつも、制作のエコシステム全体に影響するだろうと言う。

久保「ぼくらも規模が大きなサイトを作るときは、外部と連携して制作します。そういうときに生産性を上げつつ、STUDIOによって高いアウトプットが出せる制作者の母数が増えてくると、制作というエコシステムの質の底上げになると思います」

鎌田は、クライアントサイドのメリットについて言及した。

鎌田「高額な予算規模でなくても、STUDIOのように良いものが作れる環境は、制作会社にとっては脅威かもしれないけれど、クライアントにとってはメリットが大きいと思います」

YouTubeの黎明期、ビデオ撮影・編集は敷居が高かったけれども、現在は誰もが簡単に、無料でもできるようになっている、そんな流れがWebの中にも来ているという。

鎌田「デザイナーはもちろん、お客さん自身も、自分自身でサイトをつくることができる。個人個人のできることが増えることによる相乗効果で、制作環境やレベルの底上げという意味でも、トータルでメリットがあると思います」

ファシリテーターの吉岡が総括する。

「大切なのは、人が意志を持ってクリエイティブを突き詰めてゆくこと。コードとノーコードは対立ではなくて共存し、ノーコードの進歩はクリエイティブ全体に価値をもたらすだろう、というお話でした。人は生まれながらにしてクリエイティブである。STUDIOのコンセプト「Unleash Creativity 創造性を解き放つ」とも重なるメッセージだと思いました」


STUDIO DESIGN AWARD 2022の模様はこちらから。

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